第20話

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2026/01/21 22:17 更新
🍆
🍌
『兄さん、仕事中ごめん。

おらふくんが、発作起こしちゃって。

今は安定してるから心配ないよ。
でも、入院の書類、俺の名前じゃダメで…

仕事終わったら病院来てもらっていい?

入院に必要なものは持ってきてるから大丈夫。』
🍆
…え…

…わかった。すぐ向かう。
おんりー、ありがとう。
おんりーの電話を受け、時計を見る。
定時ちょうど。

いつ病院にいったかは分からないが、多分心配かけないように定時まで待って連絡してくれたんだろう。

人生何度目?ってくらいしっかりした弟だ。

残った仕事を片付けて、上司に状況を伝えて会社を出る。

ついでにMENにも連絡する。
🐷
『もしもし、ぼんさん?
どうしたんすか?』
🍆
MEN?
悪いんだけど、今日、そっちの仕事休むことにする。
🐷
『了解。
…弟さんっすか?』
🍆
そう…
久々に入院になったみたいで、今から病院にいくんだよ。
まだ状態わからないから、明日以降はまた連絡するわ。

お客さんにキャンセル伝えてくれる?
🐷
『分かりましたよ。
お大事に。』
電話を切り、病院に向かった。
🍆
おらふくん、おんりー!
☃️
ぼん兄…

仕事中やったんに、ごめんやで…
🍆
そんなこといいから体調は?
☃️
少し落ち着いた。
最近調子良かったんやけどなぁ…

おんりーに、タクシー呼んでもろて病院きたんよ。
助かったわ。
🍆
そっか…
よかった…


おんりーも、ありがとう。
🍌
俺家にいる時だったし、大丈夫。

ぼん兄、これ書類。
ナースステーションに出して欲しいって。
🍆
わかった。

ちょっといってくるわ。
思ったより落ち着いているおらふくんをみて、ホッとし、書類をかいてナースステーションに向かう。
🍆
すみません。
これ出しに来ました。
モブ
(看護師)
わかりました。ありがとうございます。

あ、お兄さん、少し待ってくださいね。
先生からお話が…
看護師に部屋に案内される。
なんと無く嫌な予感はしたが、案の定だった。
医師の話によると、おらふくんの検査結果があまり良くないらしい。
これから発作の頻度があがったり、発作の度に体が弱っていく可能性が高い。
そろそろ治療法を考えないとダメ…ということらしい。
🍆
分かりました。
検討してまたお返事します。
部屋を出て、スマホの通帳アプリを開く。

貯金は色々頑張って切り詰めた結果、そこそこ貯まっていた。
新しい治療法も暫く続けれる位はたまってる。
とはいえ、いつまで続くかわからない治療に大学費用、生活費…諸々考えると、やはり心許ない…。

でも、おらふくんの体には変えがたい。

だったら悩むまでもないじゃん。

部屋に戻ると、双子は二人で笑いながら話をしていた。
世界で一番守りたいものに目を細める。
🍌
お帰り兄さん。
🍆
うん。
あのさ、二人に話があるんだけど、いい?
☃️
なに?
🍆
おらふくんの治療なんだけどね、新しいやつに切り替えよ?
上手くいけば、おらふくんは発作起きなくなるし元気になる。
おらふくんには頑張って貰わなきゃいけないし、おんりーにも今までよりも家事をお願いしなきゃいけないかもしれない…
☃️
ぼん兄、前も言うたけど、今までの治療で大丈夫やで?
お金もかかるし。
すぐに元気になるもん。
🍌
兄さん、俺は大丈夫。
家のことなら大体できるから。
おらふくんが元気になるならそれが一番だよ。
☃️
おんりーまで!
大丈夫や言うてるやん。
🍌
おらふくん、考えてみてよ。
おらふくんが元気になったら、その分できること増えるし、この先ずっとかかるかもしれない治療費がうくんだよ?
そしたら、今頑張る方がコスパいいよ。
俺も元気なおらふくんと、いろんなことやりたい。
☃️
🍆
俺もそう思う。
ねぇ、今すぐ決めるのは難しいかもだけど、ちょっと考えてみて?
面会時間も終わり、おんりーと二人で帰宅した。
🍌
兄さん、おらふくん、よくないの?
🍆
あぁ…心配かけてごめんね。
悪いわけじゃないんだ。
だけど、この先ずっと辛い思いするなら、今やるべきことなんだろうなって。
おんりーは何か言いたげだったが、小さく息を吐き言葉を飲み込んだようだった。
🍌
おらふくん、今の状況に焦ってる…

兄さん。お金、大分かかるんでしょ?
🍆
あぁ、まぁ…そりゃね。
新しい治療法みたいだからね。
🍌
前も言ったけど…
俺、大学に執着はないよ。
卒業したら、働く。
…このままじゃ兄さんまで体壊す…
…小さい時からしっかりもののおんりー。
今までも大分我慢させることあったのに、俺の心配までしてくれるの、やっぱり優しいわ…

目線を落としながらポツポツ話をする弟の頭をポンとたたく。
🍆
おんりー?
気持ちはありがたいけど、おんりーが今まで家のこと頑張ってくれてたから、大分貯金は出来たんだよ。
だからそんなこと考えなくていいんだよ。

今すぐ困りそうなことはないし。
俺も、体調崩さない程度にやるから。
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…でもっ!

俺たちのせいで兄さんまで具合悪くなったら…
🍆
うん…
わかってる。
心配してくれてありがとう。

俺も無理なことはちゃんと無理っていうし。
今は本当に大丈夫だから。
まだ何か言いたげなおんりーを宥める。
心配や不安をかけてる申し訳なさと、こんな状況になってる不甲斐なさと…色んな感情が渦巻く。

うん。
こう言う時は…
🍆
ねぇ、おんりー?
今日は美味いもんでも食って帰ろ?
病院付き添ってくれて、腹減ったっしょ?
何がいい?
🍌
…あったかいもん…食べたい。
🍆
じゃあ、ラーメン?焼肉?
他には…

おらふくんの回復を願いながら二人で飲食店を目指した。
寒い…寒過ぎます…
雪国住みなのですが、1夜にして白銀世界になりました。
毎朝バタバタしてますが、ここに朝晩雪かきというタスクが追加される…嫌な季節です💦

さて、お話はだいぶん空いてしまいました💦
なかなか忙しくて、更新ゆったりめが続く予定…
すみません…

見にきてくださる方、こりずにまた遊びに来てください。

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