それから夏休みに入るまで私は家探しを急いだ
実家を出てからはジウンと同棲をしていたので初めての家探しには不安しか無かったのだが理想の家を見つけることができた
夏休みに入ると引越し作業を終わらした
荷物はジウンの家に置いていた私の物はほとんど捨てて貰ったし最低限の物しか持って来なかったため引越し作業も苦ではなかった
LINE
実家に帰る日
何だか今日は嫌な予感がする…と思いながらも電車に乗った
駅に着き改札を通ると母の姿が見えた
助っ席に乗り込みボーッと外の景色を見ていると
ジウンと出会った日のことを思い出した
あれは私が高校1年生の夏休みだった
カフェで夏休みの短期バイトを募集しているのを知り申し込んだするとあっさり通り働くことになった
バイト初日
カフェのオーナー)よろしくね!
彼が教育係の人だから分からないことあ
ったら彼に聞いてください!!
そう言われて紹介されたのがジウンだった
とてもイケメンで芸能人並みにスタイルがよく圧巻されたのを今でも覚えている
サラッとそんな事も言っちゃうんだ!っと驚いた
コーヒーの入れ方やキャラメルマキアートなど沢山の種類のドリンクの作り方を教えて貰った
彼の教え方は簡潔でとても分かりやすく頭が良いんだなという印象を受けた
私の研修期間は2週間だった
その2週間は隣で作業をする事が多く自然と話す機会も増えた
家が近所なこと、隣りの高校に通っていること、ひとつ年上なことなどお互いについて沢山知った
そこで私は確実に恋に落ちた
バイト終わり
こう2人で帰った日からはこれが定番になりバイト終わりは毎回2人で帰っていた
夏休みは思っているより短い
私のアルバイト期間もあっという間に終わり新学期が始まった
だがジウンとの関係は続いており毎朝私の学校の近くまで一緒に行ったり、ショッピングをしたり、放課後一緒にゲームをしたりあの時を思い出すだけでとても楽しい
思い出に浸っていると
っと母に声を掛けられた
家に入ると美味しそうな匂いが漂っていた
父は単身赴任中なので母と2人での食事をとった
あ、やっぱり聞かれた
母は何かを察した様にそれ以上別れた事について聞いてくる事は無かった
私と母は夜散歩することが趣味なのでこの日も散歩をしに外に出ると家の周りが騒がしく救急車が来ていた
場所はジウンの家の前だった...
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。