“ 小瀧くんてばおもしろい笑 ”
“ 流石アイドルって感じ〜笑 ”
“ お前天才だよ笑 ”
…いや、どういう状況?
一旦整理する?
①3年間しかいなかった小学校の同窓会に来た
②友達と楽しく飲んでた
③30分位経って、推しが同級生としてお店に入ってきた
④他の参加者と仲良くお話中←イマココ
(私は遠く離れた端の席で釉ちゃんと飲んでる)
…いや、整理はできても理解ができない。
頑張ってポーカーフェイスしながら釉ちゃんと話してるけど、気になってしまってチラチラ見てしまう。
だって、推しがそこにいるんだよ…?
いけないことだって分かってるけど、
つい、見てしまう。
…いや、てかなんで?
昔は教室の隅に一人で居たのに、
今はアイドルって…まじでなんで…?
てかそもそも関西出身だよな?
色々考えながら、じーっと小瀧くんを見つめていると…
………確定ファンサもらったんだけど、!?
…いや、これはまずい。
同級生とはいえ、推しだし、アイドルだし
ファンとの接触、女関係は
…大炎上不可避。
もう見ないでおこう。
…いっそのこと帰ろうかな。
…まずい
さっきからずっとまずいしか言ってないけど
いや、まずい。
ここは適当にはぐらかすか…?
釉ちゃんって意外と鋭いんだよなぁ…
うーん、と考えながらお酒を飲んでいると、
釉ちゃんが口を開いた。
釉ちゃんが急に変なこと言うから、
変なところに入ってしまって
げほげほ、とむせてしまった。
むせてて返事ができない間に、
釉ちゃんが自己完結する。
…ちょっとズレてるんだよなぁ、
必死に弁解を試みるも
と、真顔で言われました。
うーん…なんか変な誤解を生んでしまった…
また考え込みながら釉ちゃんをチラッと見ると
これでもかってぐらいニヤついてる
…なんだか嫌な予感、
と、他の友達のところへ行ってしまう。
ぇ、てか二人って…
恐る恐る反対側の席を見ると、
にっこにこの可愛い推しが隣に座っていました。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。