第5話

5話
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2023/03/22 14:50
おとといは撮影楽しかったな。
昨日も‥美和さんお休みしてたから。
一日中平和で。最高だった。
美和
美和
おはよぉ
結羽
結羽
あなたの下の名前っ!美和っ!
(なまえ)
あなた
え‥‥お、おはようございます‥
結羽
結羽
ふふ、なんで敬語なのよ笑笑
私、今日朝練あるから先行くね〜!
‥‥絶望だ。
美和さんと2人きりだなんて。
‥最悪だ。
美和
美和
なぁお前彼氏いんの?w
(なまえ)
あなた
え‥っ、と‥はい‥
‥‥嘘ついてしまった。
怖くて。怖くて‥。
美和
美和
なんでこんなブスで馬鹿みたいなあんたに彼氏できて、可愛い私にはできないわけ?あーもうくっそいらつく
そう言うと、美和さんは誰かに電話した。
美和
美和
もしもし直樹?あぁ、うん。来て。
【来て】って言った‥??
何かされるんじゃないか。不安だった。
直樹
直樹
んだよ
美和
美和
‥連れ去って
直樹
直樹
あ?
まぁー‥良いわ
早く乗れ!
【誘拐】‥??
どういうこと?どうして?
なんで私がこんな目にあうの?
もう‥嫌だ。




誰か。





助けて‥。
ゾム
ゾム
あのさぁ
声がして振り向くと。
ゾムさんがいた。
(なまえ)
あなた
‥ゾムさん‥!どうして‥!
美和
美和
‥‥‥こいつの彼氏じゃん
ゾム
ゾム
この前も会った子やん?
は、アホすぎ
直樹
直樹
‥‥お前から片付けようか!!
直樹と呼ばれる男は殴りかかった。
やめて。私のせいでゾムさんが‥‥!
シャオロン
シャオロン
それはさせないぜ
ショッピ
ショッピ
もう警察には言ってますからね
美和
美和
‥!?
なんでこんなにいるのよ!!!
‥っ、みんな‥っ!!
その後美和さんと直樹さんは、警察に補導されていった。
コネシマ
コネシマ
危機一髪やったな〜!うん!
ロボロ
ロボロ
ね、ここ来て良かったよね
(なまえ)
あなた
皆さん、どうしてここに‥!
鬱先生
鬱先生
この辺に引っ越そうと思ってんな
チーノ
チーノ
うんうん
エーミール
エーミール
みんなでシェアハウスしようって話になってるんよ
トントン
トントン
もう決まったで
(なまえ)
あなた
‥‥本当にありがとうございます‥!

どこに住むんですか?
ゾム
ゾム
あそこの家!
ゾムさんが指差したのは、私が住んでる家の隣だった。
(なまえ)
あなた
あのー‥‥私ん家の隣‥なんですけど‥
我々だ
我々だ
え!?
こんなドラマみたいな展開‥ある?!
え!?
推しが隣の家に‥!?
コネシマ
コネシマ
案内してくれん?!?!
ロボロ
ロボロ
馬鹿、学校あるやろ
【学校】。
私はもうこの言葉を聞きたくない。
(なまえ)
あなた
‥‥もう今日は休むので。
私の家来てください!!
我々だ
我々だ
?!
(なまえ)
あなた
あ、えっと‥‥
親もいないし!!どうぞ上がってください!
鬱先生
鬱先生
屋根の下、何も起こらないはずがなく‥
シャオロン
シャオロン
何言ってんねんお前
チーノ
チーノ
お邪魔します〜
(なまえ)
あなた
ふふ、適当に座ってください
確か‥クッキーがあったような‥
我々だのみんなって何が好きなんだろう。私、ファンのくせに何もわかってないや‥。
ほんと、馬鹿だよ‥。
ゾム
ゾム
大丈夫か?
トントン
トントン
大丈夫かあなたのニックネームさん
(なまえ)
あなた
あっ‥!すみません!
ショッピ
ショッピ
あの、もし嫌だったらいいんですけど
いじめのこと話してくれませんか
コネシマ
コネシマ
誰にも言ったりせえへんよ!!!
ロボロ
ロボロ
相談乗りたいからさ
エーミール
エーミール
俺もーそんなときあったしな
私は、泣きそうになった。
そうだよ、私にはこんなにも素敵な人たちがいる。

話すのは怖い。人を信じることが本当に怖い。
それでも私は、我々だを信じることにした。


逃げない。
(なまえ)
あなた
私‥あの子、美和さんにいじめられているんです。ひどいときは家に来たり、命令されたり、蹴られたり殴られたり。辛いんです。
先生の前や結羽の前ではいい子ぶって。
シャオロン
シャオロン
‥‥親御さんには?
私は静かに首を横に振った。
(なまえ)
あなた
言えません。怖くて‥言えません。
エーミール
エーミール
言わなくてもええんちゃうか
みんながびっくりしてエミさんを見た。
エーミール
エーミール
俺もいじめというか、からかわられたときがあって。その時は俺は友達にいったけど、友達はどんどん味方についていって。最終的には俺1人になった。だから、無理して言わなくてもいいと思うで
鬱先生
鬱先生
俺は言ったほうがいいと思うな。親に言ったら校長とかにも言ってもらえるし。毎日が楽になると思うよ。
二人の意見、どちらも正解な気がした。
私は‥‥何がしたいんだろう。
ゾム
ゾム
どっちでもいいと思うよ。
あなたのニックネームさんが言いたいなら言う、怖くて言えないんだったら言わない。
チーノ
チーノ
どちらにせよ、俺らが助けるからね。
ショッピ
ショッピ
そうやな、隣だし
ロボロ
ロボロ
いつでも笑ってほしい。
(なまえ)
あなた
‥っ、本当にありがとうございます‥!
私は本当に我々だが大好きだ。

この人たちにこれから、どれだけ救われるのだろう。

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