🔙𝐬𝐢𝐝𝐞
葛葉の声で、私は目を覚ました。
私は自分の部屋に戻り、準備を始めた。
いつも淡々と話し始める葛葉が、
なにか言い淀んでいた。
準備が終わり、二人で一緒に外に出た。
葛葉と初めてのデート。
ものすごく楽しい。
カフェで頼んだサンドウィッチを分けあったり、
本屋で気になってた漫画買ったり。
サラと行った時とはまた違う楽しさだった。
嫌なことを全部忘れて楽しんでいた。
葛葉と一緒にいることが
なによりも嬉しくて、楽しい。
私はスマホを見て待っていた。
右腕が急に色付いた。
コーヒーの色だった。
それが熱いと感じるまで、少し時間がかかった。
途端に、動けなくなった。考えられなくなった。
目の前の人からするタバコの匂いに翻弄された。
なんでここに?そんな疑問、
聞こうにも聞けなかった。
全身が震えていた。
顔が青くなっていくのがわかった。
手からするりと、スマホが落ちた。
目の前にいる人が、怖くて堪らなかった。
♡470⬆、︎🌟190⬆ありがとうございます(T^T)











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!