おおはらMENside
見事に城に潜入し、襲ってくる警備を人を
みんながどんどん気絶させていく。
おんりーは軽く笑い流してくれるが、
俺自身が納得できないのだ。
…謝って済むことじゃないしな…。
混合魔術とは、2つの属性を同時に発動させ、
組み合わせて放つ魔術である。
こうすることで、おんりーの光属性の使う量は減る。
どうやら、俺が乗っ取られている間ドズぼんおらは
別の魔物と戦っていたらしい。
俺から醸し出される闇の魔力で、
寄ってきたんじゃないかっておんりーが言っていた。
…みんなには、ほんとに申し訳ない。
たいたいが指差した大きな扉を勢いよく開けた。
バン!!
…いつ何があっても良いように、警戒をする。
…だが。
部屋の奥に鎮座する国王の椅子だけが輝いている。
無駄に広い部屋が静けさを加速させていた。
そう、きおきおが口を開いた時だった。
そいつは現れた。
確かに、気配は感じなかったのに…。
いつの間にか、後ろに立っていたのだ。
全員の息を飲む音が聞こえた。
たった数秒…その時間がとても重く、長かった。
国王が詠唱を始めたとき、誰よりも速く動いたのが…
響く鋭い声がみんなを我に返す。
視線の先には、2人が居た。
俯いた2人だったが、
再び前を向き、国王と向き合った。
たいたいはきっぱりと言いきる。
きおきおの攻撃をものともせず近付いてくる国王。
…俺はゆっくり、しっかりと右手を挙げた。
全ては、城に潜入する前に遡る。
互いの身を案じて、
休憩してから城に潜入することになっていた。
たいたいの幻属性で見えることはない。
その時、ドズさんが提案したのだ。
おらふくんが国王に近付く。
国王が2人の魔術をはらおうとする。
…その隙に。
幻属性がかかった"おんりー"が国王の後ろへ向かう。
どうやらおんりーだとは思ってないらしい。
別の人をターゲットに攻撃をしようとする。
全員の攻撃が重なり、同時に国王に放たれた。
ドカーンッッ!!!!
砂埃が舞い、辺りが見えづらくなる。
おんりーがそっと目を閉じる。
俺らは固唾を飲んで見つめた。
…ぼんさんが拘束してくれているから、
直撃してるだろう。
…浄化…できたか…?
そう、ぼんさんが言い聞かせた時だった。
その一言で、視界が暗転した。



















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。