一章終わるとか言ってまじごめん
終わらせられなかったわ、
私は、学校に行っていない。
まあ、今月からちゃんと行こうと思ってるんだけど、とにかく、今は学校に行っていない。いわゆる”不登校”というやつだ。「次の学年からちゃんといく」という条件付きで、親には不登校を認めてもらっている。
でも、そこに行き着くまでも、たくさん大変なことがあった。不登校を認めてもらえるまで、たくさんのことがあった。 今日は、その中で本当に絶望した時のことを話す。
当たり前と言えば当たり前なのかもしれないが、不登校になり始めた頃は、お母さんも認めてくれずに、無理矢理にでも学校に行かされていた。まあ、そりゃ自分の子供が突然「学校に行きたくない」なんて言い出したら慌てるよな。その気持ちも全然わかる。でも私も私で本当に学校に行きたくなかったので、必死に抵抗した。ずっと布団の中に篭ったり、体調不良を主張してごまかしたり(体調が悪いのは半分本当だったけど)。
でも、まあ。子供が大人の力に勝てるわけがない。布団の中に篭っても布団を引き剥がされるし、体調悪いって言っても「嘘つくな」と言われて済まされる。どれだけ抵抗しても結局力尽くでそとに引きずり出されるのがオチ。それでも学校に行きたくなかった私は、新たな抵抗の仕方として「トイレに引きこもる」という方法を思いついた。トイレなら鍵をかけられるし、体調が悪いって理解してもらえるし、これはいいんじゃないか、と。 それから、ほぼ毎朝トイレに引きこもっていた。これが、私にとって最高の「逃げ方」だと思っていた。トイレって狭いし、いい匂いがするわけでもないから居心地がいいわけではないけど、本が置いてあるし、なにより学校に行かないよりはましだった。ここにいれば、絶対に学校に行かなくて済むと思っていた。家の中では、トイレだけが私の居場所な気がしていた。トイレにいれば、絶対に安全だと。
でも、そんなことがあるわけがない。
その日も、いつものようにトイレにこもっていた。いつも通り、トイレに入っていれば絶対に大丈夫だろうなと思っていた。
でも、その日はいつものようには行かなかった。
お母さんは、トイレの鍵を持ってきて、扉を開けた。唖然とする私を無視して、お母さんは私を外に引きずり出した。
「終わった」、と思った。
居場所がなくなった、と。
大袈裟かもしれない。でも、私にはそれほど壮大なことだったんだ。
文字通りの絶望。
学校に行かざるをえなくなった。
締めるのへったくそ、
あ、エイプリルフールですね。
プリティー小説は草












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。