ミーア姫はセシル王子のことを好いてはいない。
幼い頃から、セシル王子は姫一筋だったけど、ミーア姫は…
王子は数えることが出来ないほどの赤い薔薇を抱えていた。
薔薇にはたくさんの愛の言葉が隠されている。
そして本数によってもその意味は少しずつ異なる。
ミーア姫はそれを察していたのだ。
このような繊細な心遣いが出来る姫様を私はずっと尊敬しているのだ。
それでもどうして?と言わんばかりの顔をする美亜に
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どうして?上手くいくと思ったのに…まさかこんなところで、私の作戦はダメになっちゃうの?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!