第6話

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2026/02/19 11:57 更新
昼休み。

蘭くんに連れられて、私は屋上へ向かった。

階段を上がるたびに、胸が少しずつドキドキしてくる。
だって、蘭くんが“勇気を出して誘ってくれた”お弁当なんだもん。

屋上の扉を開けると、春の風がふわっと吹き抜けた。
緑花 円
緑花 円
わぁ!君が例のあなたちゃん!蘭から話は聞いてるよ!
緑花 円くんが、ちょこんと座って待っていた。  
私が来た瞬間飛びついてきて、カワイイ。
わんこみたいに目がきらきらしてる。
檀崎 凛空
檀崎 凛空
おせーんだよ、蘭
檀崎 凛空くんは、フェンスにもたれて空を見ていた。  
ツンツンしてるけど、なんだかんだ来てくれるあたり優しい。
小鳥遊 蘭
小鳥遊 蘭
ごめん!ちょっと授業長引いちゃって!
緑花 円
緑花 円
あなたちゃん、ここすわるっ?僕の隣っ!
円くんはニコニコして、場所を作ってくれた
(なまえ)
あなた
うん!ありがと!
円くんの隣に座ると、蘭くんがそわそわしながら私の反対側に座った。
檀崎 凛空
檀崎 凛空
…お前、距離近くね?
小鳥遊 蘭
小鳥遊 蘭
ち、近くないよ!!
(なまえ)
あなた
(いや、近いよ……?)
お弁当を開くと、みんながちらっと覗き込んでくる。
今日はお母さんお手製のノリご飯に卵焼きにブロッコリーにミニハンバーグに‥‥
私の好物がいっぱい!
緑花 円
緑花 円
いいにおいぃ~!
檀崎 凛空
檀崎 凛空
…カラフルだな。俺とは大違い。
小鳥遊 蘭
小鳥遊 蘭
あなたちゃんのお母さんが作ったの?
(なまえ)
あなた
そうだよっ!
小鳥遊 蘭
小鳥遊 蘭
お母さん、料理上手なんだね……!
そう、なんて言ったってお母さんは昔カフェの店員さんだったんだ!
料理がすっごく上手なの!
(なまえ)
あなた
え、えへへ……ありがとう
風が気持ちよくて、  
みんなの声が重なって、
なんだか不思議な時間。
小鳥遊 蘭
小鳥遊 蘭
……あのさ、あなた
(なまえ)
あなた
ん?
小鳥遊 蘭
小鳥遊 蘭
今日……来てくれて……ありがとう。  
俺……すごく嬉しいんだ
その言葉に、胸がじんわり熱くなる。
檀崎 凛空
檀崎 凛空
緑花 円
緑花 円
蘭顔真っ赤だよ!もっとスマートに言わなきゃ!
小鳥遊 蘭
小鳥遊 蘭
う、うるさいなっ!それを言ったら凛空が一番赤いだろ!なんも言ってない癖に!!
檀崎 凛空
檀崎 凛空
はッ!?いや、俺はカンケーねーだろ!巻き込むなッ
(なまえ)
あなた
(……なんか、いいな、この感じ)
こうして――  
屋上での、はじめての四人ランチが始まった。

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