あなたを精一杯抱きしめる
この際、移っても構わない
あなたに看病されるのなら、本望だ
耳元でそう言ってはにかむあなた
うん、と小さく言うあなた
少し顔を上げて、あなたと目線を合わせた
いつものようなあの意地らしい笑顔ではない
あなたの首元に顔を埋め、首筋へ口付けをする
何度も、何度も、何度も、
その度に聞こえるあなたの抑えるような我慢している声が聞きたくて
繰り返し口付けをする
顔を上げると、あなたの顔は熱の火照りだけじゃなく
まるで事後のような艶かしい雰囲気と、乱れた息
あなたの唇を親指でなぞって、そのまま頬を撫でる
ゆっくりと頷いたあなたに、今度は口へ、キスをした













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!