両親の都合でイタリアに引っ越して来て3年。
もうそろそろ言葉も話せるようになってきた。
そして、今日から新しい学校…!
前の学校では色々あったよ…。
でももう大丈夫!転校したからね!
目標は、彼氏を作ること!
まだまだイタリア語は未熟だけど、楽しく過ごせるといいな!
えっと…私のクラスは…
確か、2年A組だっけ。
私は教室を探して廊下を歩いた。
あっ、ここだ!
キーンコーン。
チャイムが鳴った。
みんなはちゃんと席に着いている。
前の学校とは大違いだ。
前はみんなして授業をサボって校庭で遊んでたからね。
わぁ〜、と教室が騒ぐ。
そのまま自己紹介を済ませ、席についた。
私は一番後ろの一番窓側になった。
よっしゃ!なんと最高な席!
どうやらアリアンナ先生は数学の先生らしい。
…うーん。正直前の学校では授業すらまともに受けられなかったから、わかんないや。
はぁ〜あ。
うつ伏せになって、なんとなく右を向いた。
すると、隣の男子も左を向いていて、目が合ってしまった。
そう、私の名前はあなた。
実は私は別に生まれが日本なわけじゃないのだ。
イタリア人の両親だけど、仕事をきっかけに2歳の時引っ越した。
だから、私は見た目と名前以外ほぼ日本人みたいになっている。
そして今、イタリアに戻って来て"イタリア語が全然話せないイタリア人"が完成している。
ここの学校は私服だから、
たまにとんでもない服を着たやつがいる。
この人も同様だ。
くぅ〜。
初日から恥をかいてしまった。
そのまま私たちは何事もなく授業を受けた。















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。