第41話

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2026/01/07 12:17 更新



【I.N side】



ここ最近、幸せな夢をよく見る



誰もが憧れるあの大きいスタジアムで、8人揃って円陣を組んで公演したのを

日も暮れた群青色の空とは対照的な白い光が、僕の視界に幾万と輝いていた





あぁ、僕が見たかった景色ってこれなのか

まるで天体のような輝きに感情がグッと込み上げる





愛に飢えていた僕の心を埋めるのはいつだってその光で











けれど、どうしてもある場所だけはその光でも届かない


陽の光より明るく、それでも優しい暖かさで包み込むような、あのぬくもり







それを“愛”と呼ぶのであれば、僕の心のその場所だけは愛が埋まっていなかった








なんだっけな、でも知ってるんだよその“愛”を


うまく言葉にはできないけど、あの懐かしい感じ..........










いつになったら、取り戻せるだろうか______























Hyunjin
Hyunjin
イエナ、どうした?
I.N
I.N
..................え?
Hyunjin
Hyunjin
すごいぼーっとしてたけど......


あれ、そういえば僕は、


Hyunjin
Hyunjin
もう始まるよ、収録
I.N
I.N
あ、うん、



バシッと背中を叩かれる

そういえば今はカムバ真っ只中で、これから事前収録も始まるってのに.........



乾いた喉を一瞬で潤し、先に行くヒョンを追いかけるようについて行く






なんでだ?別に夢も見てないのに、夢を見たような感覚だった


ほんのちょっとの出来事かもしれないけど、焼きつけるように残ったあの時の気持ちはそのままで


忘れることなんて許さないほどに強く刻まれたそれに、僕の心臓は大きな音を立てる


これが緊張なのか、あのことなのか、







そんな不思議な気持ちも、STAYの前に立てば一瞬で気持ちが切り替わる



















止まない胸のざわつきが、まさか僕たちを惹きつけているなんて知るはずもなかったのだから______












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