幻想郷 、 大図書館にて 。
その人影は 、そのありとあらゆる知識がそこに
あるかのように巨大な図書館を見渡せる椅子に
腰掛けていた。
パチュリー ・ノーレッジ __ 『知識を司る者』。
いきている者 、 だ 。
返事の返って来ない空間で彼女は独り 、 呟く 。
でも 、実際にその通りではない
___少なくとも後半部分は ___ようだ 。
少し眉が下がり 、 難しい表情になった彼女の様子に
大体察せられるものがある 。
そう謝辞を述べる彼女を一瞥し 、 レミィと呼ばれる
彼女はその図書館を後にする 。
一言も交わされずとも 、 何かがある ... という
二人の感は一致しているようだった 。
私がそのこと ...『 前提 』に違和感を持ち始めたのは
数ヶ月前のことだった 。
微睡んでいるぼんやりとした記憶の中 、本を
奪い返すべく見た建物は博麗神社ではなかった 。
霧雨なんちゃら店 __ みたいな名前だったはず 。
でも 、 そこは香霖堂の店主がいる所のような ...
不思議な違和感を抱いて覚めた夢は本当のようで 、
まるで本当にあった歴史を掘り返すような ...
よく分からない場所に懐かしいという感情を抱いて、
レミィに相談した ... といった次第だ 。
頭が痛いし 、 とりあえず本でも読みましょうか。
いままでの一連はきっと気の所為 ...
謝罪して切り上げた方がいいわね ...
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『 動かない大図書館 』パチュリー ・ ノーレッジは、
頭痛による現実逃避のスキルを習得しました 。
𝕟𝕖𝕩𝕥 . ♡ × 5
completed












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!