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第1話

𝑷𝒓𝒐𝒍𝒐𝒈
56
2026/01/05 01:45 更新
私にはお兄ちゃんがいた。



成績もよく、運動もできて、



みんなに優しかった。



そんなお兄ちゃんは・・・
ななもり。
ななもり。
ななもり。と〜?
莉犬
莉犬
莉犬と〜?
ころん
ころん
ころんと〜?
るぅと
るぅと
るぅとと〜?
さとみ
さとみ
さとみと〜?
ジェル
ジェル
ジェルで〜す!
ななもり。
ななもり。
せーの!
すとぷり
すとぷり
すとぷりで〜す!
有名な歌い手に所属していて、



ファンも沢山いる。



そんなお兄ちゃん達を両親は溺愛していた。



それに比べて末っ子である私は・・・



勉強も悪い方ではないけどお兄ちゃん達のように



完璧に出来なくて、



運動も苦手だった。



そんな私を両親は嫌っているようだった。



お兄ちゃんたちの前では愛している〝ふり〟をしていた。



お兄ちゃんは私に対してとっても優しかった。



でも、どうしてもお兄ちゃんと比べてしまう自分がいて



お兄ちゃんに嫉妬している自分もいて、



お兄ちゃんは何も悪くないのに。



心底そんなことを思う自分が嫌いだった。



でも、誰かに話を聞いて欲しくて、



誰かに気づいて欲しかった。



でも、ここはアニメの世界ではなく、現実だから。



そんな人現れるはずがない。



そう、思っていた。



君と出会った時、運命だと思った。



そんな君は私と同じ悩みを抱えていた。



もっと早く出会えていたら、



どんなに良かっただろう──

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