第3話

③ . 懐かしい .
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2025/08/27 13:12 更新







翌朝 、ドアを開けたら部屋の前に 、ぐちゃぐちゃに畳まれた少し豪華な着物が置いてあった為 、それを着ることにした 。


ひび割れた化粧品も一緒に置いてあったので 、化粧はそれで少しだけした 。


… どうして化粧の仕方を知っていたのだろう 。


梨香の顔も 、お母さんの顔もあまり見ないから分からないはずなのに 。


直後 、ズキッ 、という激しい頭痛に見舞われた 。


あなた
い ゛っ 、たぁ …


ぱっ 、と頭の中に映像が流れてくる 。


この前夢で見た 、あの家 … 。


あら 、あなたの下の名前 … これから××くんとお食事に行くのね ?♡

さ 、とびっきり可愛くして 、××くんに可愛いって言ってもらいましょ  ♪

あなた
おけしょ 、する ?

あら 、いいわね !
あなたの下の名前はどの口紅がいいかしら〜 ?


と言いながら優しく笑うこの人がとても綺麗で 。


この人に会いたいと思うのは我儘だろうか … ?


あなた
ぁ 、そろそろ行かないと …






家の門の前に着き 、一礼をする 。


あなた
今まで 、ありがとうございました 。


ふと 、思った 。


あなた
もし 、違う家に生まれてたら … 幸せになれたのかな ?

あなた
… 来世は幸せになりたいな 。

あなた
あ 、駄目駄目 !!  神社へ向かわないと !


もう一度礼をして 、もう二度と帰らない家に別れを告げた 。

















暗く 、ジメジメしている 。


さっきはあんなに天気が良かったのに …


… 怖い 、、


mob
あぁ 、いらっしゃいましたか 。
では 、こちらの本殿で座って待っていて下さい 。
時期に神様がいらっしゃいます 。

あなた
はい …


死ぬときも 、一人 …


怖い 、なぁ 。







本殿に入った … が 、あまりにも暗すぎる 。





あなた
逃げても 、いいかな …

あなた
いいや 、無理だ 。
逃げても行く宛てがないし 、すぐに見つかる …

あなた
もう 、やだ … かえり 、たいっ !!


いつの間にか 、目から涙がポロポロと流れ 、床に落ちてしまっていた 。

あなた
ひくっ 、ぐすっ 、かえりたいよ … こわいよ …


すーっ と 、本殿の戸が開く音がした 。


神様 、来たんだ …


ここで死ぬんだなぁ …


神様 、どんな姿なんだろう …


狐なのだろうか 、、?


そんな私の考えに反し 、現れたのは


… 骸骨だった 。


なんだか雰囲気が全体的におかしい 。


神様はもっと … なんか 、違う気がする 。




あなた
あ 、あなたは … 神様なの ?


泣き腫らした目で問う 。


ア ゛… カ 、カミサマ … 

ワタ ゛シ 、カミ … サマ …


明らかに神様では無さそうだが …


神社や本殿には結界が張られているはずだ 。


おそらくこちらが神様なんだろう 。



… 潔く 、命を捧げよう 。


来世に 、期待して 。


そう思い私は神に近付こうとした 。

その瞬間 、男の人の声が聞こえた 。


近付くな !!  そいつは魔だッ !!!




何故だか懐かしい 、人の声が _







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