なんて、会話をしたけれど
あの後先生に呼び出されて、委員会の仕事任されたせいでもう5時だよ
まだトーマは教室にいるのかな
居るんなら一緒に帰りたいけど...
泣いてる女の子とトーマがいる
どういうこと、
喧嘩?にしては騒いでないよね、
...告白?
どっちが...
私は逃げ出した
あそこに出ていくのはダメだ...
女の子だって、泣いてる顔を見られたくはないはず
こんなに走ったのはいつぶりだろう
とりあえず学校から人目につかないところまで走ったけれど
ここはどこだろう
人のいない所を選んで進んできた
泣いているところを、見られたくなかったから
トーマには大切な人がいた
きっとあの子が泣いてたのは嫉妬だ
そりゃあ、彼氏と一緒にいる女の人をみたら不安になるに決まってる
別に、トーマに彼女さんが出来ようとなんとも感じないと思ってた
ただ、一緒にいて楽しいと思える人だったから
なのに、私は今泣いてる
いつも私と一緒にいてくれたのに、私よりも他の人を優先したから?
違う...
でも、そうでも思わないと
あわせる顔がない
なんでここに
それより逃げないと!
どうしよう、これからどうしたら
もし、私がトーマのことを好きなのがバレたら...
前のようには居られなくなる...
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。