第19話

十六
378
2025/03/14 08:55 更新
次の日
ぼくはいつもの時間にないちゃんの病室についた。
4️⃣
しょうちゃん
ないちゃんが少しいつもよりにこやかにぼくを呼んだ。
3️⃣
どうしたんないちゃん、
ぼくはにっこり笑い返した。
4️⃣
しょうちゃんと俺って一緒だね
3️⃣
え?
思わず聞き返した。
どういうことか頭の中で瞬時に処理できなかった。
4️⃣
一緒だよ、だってしょうちゃん死にたいじゃん、俺も死にたかったもん
ないちゃんが静かに話す。
4️⃣
まろに会えないもん、俺会えると思ってた。なのに会えなかった、
泣きそうな声で言う。
4️⃣
だけど、まろに託された命だって俺知った。どれだけまろが俺にかけてくれたのか、どれだけ俺が起きるのを待ち望んでいたのか俺は知った。
4️⃣
でも、死にたいのには変わらない、でも生きなきゃいけない
ないちゃんはゆっくりと話す。
3️⃣
え。でも…ぼくはりうちゃんに望まれてるかなんてわかんないよ…
ぼくは弱音をまた吐いた。
4️⃣
でも、しょうちゃんりうらさんのこと好きなんでしょ?
3️⃣
まあ、すきだけど…あ、恋愛対象とかじゃないからな!
ぼくは言い返すように言う。
4️⃣
そんな一方的に好きになることなんてないんだよ、
ないちゃんはにこっと笑いかける。
4️⃣
しょうちゃんはりうらさんについてくれてたんでしょ?それが仕事だとしても不安な中で人に話しかけてもらえるってほんとに嬉しいし、俺もめっちゃ嬉しかったし、
ないちゃんはゆっくりとそう話す。
4️⃣
何回も言うけどしょうちゃんは凄い優しい
4️⃣
一人に対して死んで償おうとするくらい
ないちゃんはちょっと笑って言った。
4️⃣
そんな思考に至るほどなら一方的に好きだったはずじゃないでしょ?相手に何かされてなきゃそんな思考にはなんないよ
ぼくはその言葉にはっとする。
医療側についていたとき数々の先輩に相談したが、毎回のごとく「気にしすぎ」と面倒くさがられた。
それは、ぼくがそれ程にまでりうちゃんの事を気にかけていて、りうちゃんもぼくの事を…
3️⃣
んな訳ッ…
ぼくの両目から涙が溢れ出した。
3️⃣
りうちゃんは、ぼくのこと恨んでたに決まってる…だってだって、全部ぼくのせい…
ぼくは情けなく声を出す。
4️⃣
しょうちゃん、、そんなことあったかも知れないけど…そんなに抱えてるのしょうちゃんだけだと思うよ
ないちゃんが優しく話す。
3️⃣
だって、死んだんや、もう二度と戻ってこない、もう会えない…
ぼくは無様にも泣き崩れた。
3️⃣
ぼくは、ぼくはそれでも生きてかんといけんの?りうちゃんが望んでるから?
ぼくはないちゃんに聞く。
4️⃣
うん、大切な人がいない世界で生きていかなきゃいけないの
ないちゃんが優しく言った。
4️⃣
それは俺も同じ、しょうちゃんも俺も大切な人がいない世界で生きていかなきゃいけない、望まれようが望まれてなかろうかそれは同じ
ないちゃんは逆にぼくを抱いた。
暖かくて、優しい…
そんなないちゃんの言葉はぼくの中にすんなりと入った

ぼくらは生きなきゃなんないんだ…

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