第74話

#58
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2026/05/28 09:45 更新





シロ
シロ
さぁて、足元の触手も水を吸って
動かなくなってきたね
シロ
シロ
トドメにかかろう、イトナ。
邪魔な触手を全て落とし
シロ
シロ
その上で「心臓」を



木の影から微かに見えた


イトナくんはトドメにかかるためか、触手の先が
刃物のように鋭く伸びている






とどめにかかろうとしたその瞬間、



寺坂の怒りを感じ取らせる荒い声が
イトナくんの動きを止めた



寺坂 竜馬
寺坂 竜馬
おいシロ!イトナ!!
シロ
シロ
……寺坂くんか
近くに来たら危ないよ?
寺坂 竜馬
寺坂 竜馬
よくも俺を騙してくれたな
シロ
シロ
まぁそう怒るなよ
シロ
シロ
ちょっとクラスメイトを巻き込んだだけじゃないか
シロ
シロ
E組で浮いてた君にとっちゃ
丁度いいだろ?
寺坂 竜馬
寺坂 竜馬
うるせぇ!テメェは許さねぇ!!





寺坂くんは 怒りながら

シャツを脱いで 水の中に入った



寺坂 竜馬
寺坂 竜馬
イトナ!テメェ俺とタイマン張れ!!
殺せんせー
殺せんせー
やめなさい寺坂くん!!
君が勝てる相手じゃない!
寺坂 竜馬
寺坂 竜馬
すっこんでろ!
ふくれダコ!!
シロ
シロ
布キレ1枚でイトナの触手を塞ごうとは
健気だねぇ
シロ
シロ
黙らせろイトナ
シロ
シロ
殺せんせーに気をつけながらね







その頃



赤羽 業
赤羽 業
危なかったね 〜
潮田 渚
潮田 渚
カルマくん!
赤羽 業
赤羽 業
あのシロは俺たち生徒たちを殺すのが
目的じゃない
赤羽 業
赤羽 業
生きてるからこそ殺せんせーの集中を削げるんだ
赤羽 業
赤羽 業
原さんも一見超危険だけどイトナの攻撃の的になることは無いだろうね
赤羽 業
赤羽 業
だから寺坂にも言っといたよ
赤羽 業
赤羽 業
気絶する程度の触手は食らうけど
逆に言えばスピードもパワーもその程度




赤羽 業
赤羽 業
死ぬ気で食らいつけって







私は不安になりながらも様子を見ていた






寺坂くんはイトナくんの触手攻撃をモロに受けた。







……が、耐えて攻撃を止めた









シロ
シロ
よく耐えたねぇ
ではイトナ もう1発あげなさい
シロ
シロ
背後のタコに気をつけながらね



するとイトナくんがくしゃみを連発しだした



赤羽 業
赤羽 業
昨日と同じシャツだからねアイツ
赤羽 業
赤羽 業
昨日自分で撒いた変なスプレーの成分を
至近距離でたっぷり浴びたシャツって事。
赤羽 業
赤羽 業
それって殺せんせーのの粘膜を
ダダ漏れにした成分でしょ?
赤羽 業
赤羽 業
イトナだってタダで済むはずがないよ







イトナくんはくしゃみを連発して涙目だ



傍から見たら 花粉症に等しいだろう



イトナくん自身も 何が起こってるか分からず
困惑した状態で立っていた



赤羽 業
赤羽 業
で、イトナに一瞬でも隙を作れば
原さんはタコが勝手に助けてくれる



カルマくんは皆に指示したあと

私の方を向いて



赤羽 業
赤羽 業
こっちおいで
巻き添えくらっちゃうよ



そう言い 私を軽々とお姫様抱っこしながら
高い場所へと移動した






寺坂くんやクラスのみんながプールに飛び込んで
イトナくんに水を浴びせてる


赤羽 業
赤羽 業
殺せんせーと弱点一緒なんだよね
じゃあ同じことやり返せばいいわけだ





殺せんせーの弱点 :水に触ると触手がふやける


同じ触手持ちのイトナくんも同じ弱点だと突いたのだ








しばらくして



赤羽 業
赤羽 業
で、どーすんの?
俺らの賞金持ってかれたし
赤羽 業
赤羽 業
そもそもみんなあんたの作戦で死にかけてるし
赤羽 業
赤羽 業
ついでに寺坂もボコられてるし
あなた
ついでなんだ……
赤羽 業
赤羽 業
まだ続けるなら
こっちも全力で水遊びさせてもらうけど
シロ
シロ
……
シロ
シロ
してやられたな、
シロ
シロ
ここは引こう、帰るよイトナ



イトナくんは皆を睨んだ後

私の前に来た


あなた
……?
堀部 糸成
堀部 糸成
…… これ 使え 濡れてる





貰ったのは イトナくんの制服の上着だった



堀部 糸成
堀部 糸成
俺が弱いばかりに、
… 次は こんな事に巻き込まない


そう言い残し 去っていった

よかったと思ったのも束の間



嫉妬で拗ねてるカルマくんに問い詰められたのは

言うまでもない。








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