
【あなた side】
私の彼氏は、よくミステリアスだと言われる。
確かに、本を読んでる時なんかはちょっとミステリアスというか、彫刻みたいだけど。
でも私は知っている。
オッパはちょっと、いやかなりポンコツで天然だ。
だって。
昨日の夜、サンウォニオッパから
なんてメッセージがきて、でも溜まりに溜まった課題があるからそう伝えると、
なんて返事が来てにやけたのを覚えている。
大学1年生の私と、4年生のオッパ。
スマートにお会計をすませておいてくれたり、車道側を歩いてくれたりと大人っぽくてかっこいい部分ももちろん好きだ。
でも、私はこんなお茶目なところも好きだったりする。
無自覚だったらしい。
慌てるオッパの寝癖がぴょこぴょこ跳ねてかわいい。
オッパは無理にかっこつけたりしないし、いつも素のサンウォニオッパ(ポンコツ)が見れるのは彼女の特権だろう。
でも、今日のオッパはなんだかそわそわしているような…
靴下の件だって、いつもだったら「てへ」とか言ってふざけるのに。
しょんぼりしているのは、どうして…?
言いずらそうにしているオッパ。
私はそんなオッパの瞳が不安げに揺れたのを見て、
と腕を広げた。
やさしく抱きしめると、おずおずと背中に手を回してくれて。
まあでも、隠す必要もないか。
こくりと頷くオッパ。
寂しがり屋なうさぎみたいだ。
デマ流したの誰?!
目の前のオッパは心底しょぼくれてしまったようで、ああだからさっきから落ち込み気味だったのかと納得。
私はオッパの顔をじっと見つめる。
不安が滲んだ表情のオッパ。
まったく…これじゃあ本当にどっちが年上かわかんないじゃんね。
オッパは「あなた〜…」とか言いながら私に抱きつく。
年上なのに年上らしくないところも知ってる。
そんなところも愛おしいんだ。
そっと頭の後ろをおさえられて、唇が重なる。
それからふたりして照れ笑いして。
どっちが年上かわからないのだって、それが私たちの愛の全部なんだ。
lee sangwon ‘年上彼氏と年上彼女’ end…













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。