第24話

銃弾と親狐と部下〈小野寺〉
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2025/09/20 00:52 更新
霊夢に向けられた拳銃。一発の銃声。銃弾とほぼ同時に、霊夢の身体から血が………。という誰もが想像した光景は広がらなかった。
が、代わりに親狐の手から拳銃がこぼれ落ちた。
「霊夢!!」
私はすぐに霊夢に駆け寄った。
「あれ?私撃たれてない?」
霊夢もキョトンとしている。その時、インカムに聞き慣れた声が流れた。
「当たらなかったが、対象の無力化に成功!!」
その声の主は出雲であった。そう、いずもはヘリを降りたあとスポッターの隊員と空港の屋上で待機させていたのだ。スナイパーライフルを持たせて。 
親狐が持っていた銃に弾丸が命中したらしく、親狐を確保もしくは射殺することができなかったが霊夢は生きている。
「ここは引いときますか………」
親狐が言うとプライベートジェットの入り口が閉まり、エンジンが始動する。
「させるな!!」
佐藤がそういった瞬間、機動隊員がプライベートジェットの目の前に立ちはだかる。
だが、プライベートジェットは速度を落とさずそのまま前進する。機動隊は撤退を余儀なくされ、プライベートジェットはそのまま空に舞い上がった。
「霊夢!!」
私は霊夢を強く抱きしめた。霊夢もそれに応じて強く私を抱きしめる。
「感傷に浸るのはまだ早いぞ。霊夢、警察までご同行を」
「でも、これで狐のアジトが叩けるかもでありますね」
「そのためにも、霊夢には警察に………、いや、幻想郷派遣隊に力を貸してほしい」
佐藤の真面目な顔に霊夢は微笑む。そして、
「当たり前でしょ。私は博麗の巫女だもの」
その真っ直ぐな瞳には、何が映っているのだろうか―

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