第27話

私たち〈???〉
14
2025/09/20 10:33 更新
「不死鳥」
廊下を歩いていたその後ろ姿を止めた。
「なに?忍者」
「なんで、両利きだと?」
私は疑問を口にした。食事をしているだけで両利きと分かるものなのかと。なんなんだ。こいつ。
「うん?いや〜、この前食事したときとフォークの持ち手が違ってさ」
「そんな事、よく覚えていたな」
「すごいでしょ〜」
「その洞察力、生かしてくれよ。新日本のために」
「新日本のために」
私はそう言って不死鳥と別れた。そして、いつもの服装といつもの面をつける。ナイフを鞘に納めると、部屋を出て、車に乗り込んだ。
乗り込んだ車にはもう一人の人物が乗っている。
「さて、行こうか」
「ああ、出してくれ」
車がゆっくりと走り出し、景色は流れていく。心地よい車の振動のなかで、私たちには会話はない。
「不死鳥の洞察力は凄いな」
沈黙を破るように私が放つ。
「まぁ、パイロットだしな。どうした?」
「いや、ただ、あいつには気をつけろ」
「………、了解」
そのまま車は市街地を抜けていった―

プリ小説オーディオドラマ