第5話

結末
439
2024/07/30 05:00 更新
ある日、僕は屋上へ向かっていた。
そこには瑞希と、ある女の子がいた。
この子も、元から瑞希をよく思っていなかった。
なんだか不安になって、僕は様子を眺めていた。

その子はカッターナイフで、自分の腕を切った。
瑞山瑞希
瑞山瑞希
『ちょっ、何してんの、!?』
モブ
『ほんと、アンタウザいのよ!』
モブ
『だからさぁ、さっさと消えてくんない?』
神代類
神代類
『っ…!瑞希!!』
瑞山瑞希
瑞山瑞希
『…っ!』
僕は飛び出した。
瑞希はハッとしてこちらを振り返った。
この子の目的に気付いたみたいだ。
モブ
『キャーーーー!!』
夏の静寂を切り裂くような悲鳴が谺する。
上空には青空が広がっていた。
神代類
神代類
…そう、君は友達。
神代類
神代類
僕の手を掴んでよ。
神代類
神代類
…僕は君がいなくちゃ、
居場所なんて無いんだよ。
もしもここが、君や僕を拒絶するような
腐った世界なのなら。

もしも僕達だけ、透き通った世界で
愛し合えたのなら___。















君が飛び込んだ踏切に、僕は立っている。
電車が通る。あの日を思い出す。
蝉の声でフラッシュバックする、
二度とは帰らぬ君。
せっかく直したお揃いのキーホルダーも、
また千切って握りしめている。
警報機が鳴る。
僕は線路の中に入る。
遮断機が完全に降りる。
鉄塊が近づく。
轟音が聞こえる。
神代類
神代類
ごめんね、瑞希。
神代類
神代類
もう僕、耐えられそうにないや。
神代類
神代類
君がいない、こんな世界には…
神代類
神代類
(夏が消し去った、白い肌の君よ)
神代類
神代類
_もしこんな僕が見えているのなら、
僕にとり憑いてくれやしないかい?
透明な君は僕を指差していた。


















君は今までの何よりも哀しそうな顔をして、
目元には涙を浮かべていた____。

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