窓から射す光は青白い.
私に向けられる目は鋭くて,
私は完全に袋のネズミ状態.
早く署に帰りたい……
遡るは数時間前……
あの後リンクスリー家??の車が署まで迎えに来て,
お屋敷に行くことになった.
お屋敷で話を聞くんだって.
このミルトンさん…??はずっとニコニコしてるけど……はっきり言って苦手かも.
その周りの人たちも.
ちなみに娘と息子らしい.
息子さんはもうひとりいるらしいけど……どこいったんだろ.
とにかく,この屋敷の雰囲気も全部苦手.
思わず声が裏返る.
自分の纏う雰囲気の恐ろしさに気づいてないのか.それとも分かっててそうしているのか.
彼はまた私に笑いかけた.
ミルトンさんがキャトリックさんに向ける目が,一瞬鋭くなった気がした.
実際は全っ然話してないけど……
とりあえず,帰れるなら良かった!!
ミルトンさんの鋭い声が響く.
その時,どっかの部屋からドタバタと慌ただしい音が聞こえた.
(扉開
扉が閉まる瞬間.
この家は,やっぱりおかしい.















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!