「これだから子供は。」
そう言われた事が誰しも、一度はあるのではなかろうか。
嗚呼、勿論だが、類似した言葉でも構わない。
要は、"これだから○○は"という言葉に関してだ。
かく言う私も、何度かそういう経験がある。
子供は青二才だ。
確かに、その通りだ。
では、何故子供は青二才なのだろうか?
それは、私が青二才だからだ。
例えば、受験生は勉強をする。
そういう言葉があるとしよう。
では、勉強をしていない者は受験生では無いのだろうか。
いいや、それは違う。
受験生は"肩書き"である。
この社会では、"肩書き"というモノは目まぐるしく変わっていく。
即ち、大切なのは"肩書き"では無く、"個人"なのだ。
子供という肩書きがあったとしても、大人びた子供だっている。
つまり、"これだから○○は"というのは、多数の個人に当てはまる事を言っているだけなのだ。
○○らしくない。
○○っぽい。
そんな言葉を気にする必要は無い。
重要なのは、どれだけ自分という名の個人にフォーカスを当てられるか。
これに尽きる。
さぁ、今日も肩書きを捨てて行こう。
_____残り、998の事。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!