第18話

羽根
851
2018/10/27 02:15
彼等が吸血鬼化してからちょうど1週間がたった。
それぞれこの生活になれようとしている。
四人とも仕事がオフだったこの日、
加藤の家にてNEWS四人での会議をすることになった。
小山慶一郎
小山慶一郎
1週間がたったんだね。
増田貴久
増田貴久
俺らは10人の人達を、殺したんだ。
重苦しい空気が流れる。
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
辛いけど、
生きるには仕方ないことだよ。
四人は沈黙する。

自分は人を殺したという罪悪感、
生きたいと強く願う心が彼らを苦しめていた。
手越祐也
手越祐也
ん。背中が痒い...
突然手越が背中をかきはじめる。
むず痒くて仕方のないようだ。
小山慶一郎
小山慶一郎
どうしたの?
かいてあげようか?
手越の背中を見ると、そこには小さな羽根が生えていた。
小山慶一郎
小山慶一郎
え?羽根...
増田貴久
増田貴久
なんで、こんなものが?
真っ黒で、鳥の羽根のような小さな羽根。
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
漆黒の羽根...
3人は手越の羽根を撫でる。
手越祐也
手越祐也
うわぁ!くすぐったいよ、
Mr.N
Mr.N
いやぁ!楽しそうだね🎵
突然聞こえてきたヤツの声
Mr.N
Mr.N
手越だけじゃないよ!
みんなにも、羽根はあるよ!
ほら...
パチンッ
何かが弾ける音がしたと同時に、
バサァー!
四人の背中に黒く大きくて立派な羽根が飛び出した。
Mr.N
Mr.N
音速で飛べるくらい丈夫でキレイな羽根だね!
僕からのささやかなプレゼントさ!
使いたくないときにはしまっておけるし、
便利だろ?
お互いに羽根をみつめあう。
確かに、丈夫で強そうな羽根だ。
小山慶一郎
小山慶一郎
今夜、飛ぶ練習でもしてみるか?

プリ小説オーディオドラマ