藤原家の朝は、毎日が嵐のようだった。
丈一郎がキッチンでエプロンを結んだ瞬間、家の空気が一気ににぎやかになる。
その声と同時に、階段の上から騒がしい足音が近づいてきた。
双子の言い合いは、まるで朝のラジオ体操のように毎日欠かさず行われる。
そこへ、半分寝ぼけたままの和也が流星を抱えて降りてきた。
流星は和也の髪をわしっと掴んでご満悦だ。
テーブルでは駿佑が早くも座り、ランドセルを横に置いて準備万端だった。
向かいには大吾がパンを食べている。
しかし、バターの面が思いっきり下向きで、床にぽたぽた落ちていた。
その声を聞いて丈一郎が急いで床を拭きに来る。
しかし、双子は止まらない。
恭平の思考が停止した瞬間、謙杜の勝ち誇った顔が光る。
ようやく双子は椅子に座った。
ようやく落ち着いた……と思った、その時。
見ると、流星は醤油のフタをカミカミしていた。
全力で反り返って抵抗。
その力はもはや小さい怪獣級だった。
やっと食卓が穏やかになってきた頃、丈一郎がふと気づく。
その瞬間、謎のミシミシ音と共に現れた。
救出作戦が再び始まる。
なんとか食事を終え、片付けも済み、丈一郎がやっと息をついた。
そのタイミングで――
ガターン!
流星が牛乳パックをひっくり返し、テーブルに牛乳の湖が広がった。
こうして藤原家の賑やかな一日は、いつも通りバタバタと始まっていくのだった。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。