俺はなんでいつも仲間を守れないんだろう
また人が死んだ
自分のせいで
これ以上誰も失いたくない
そう決めたのに
なんで…
そうだ自分の能力を使ってミンベンさんを治せば…
体はもう潰れている
治しようがない
ミンベンさんはもう冷たくなっていた
それでも病院へ連れてかれた
無駄なのに
このまま帰っていちはちと向き合えるだろうか
おれはなんにもできないんだ
「なんで」しか言えなかった
次の日
ミンベンさんは死んだという報告が入った
そんなこともうわかっているのに
改めて真実と向き合わなきゃダメなのに
ついていくとそこには
かつての記憶が蘇る
小さい頃夏になるとみんなで遊んでいた海
もういない弟と友人がいた海
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。