学校に着く。
やっぱり私とクラスの男の子の2人だけ。
ある意味いつもどおりの朝だな、とクラスを見渡す。
君が来る前に支度をしたくて急いでやった。
最近、寝不足だ。
怜くんとLINEをし過ぎて塾の宿題が終わらない。
まぁ。自業自得なわけなのだけど。
ちょっとだけ、ちょっとだけと机に伏せて目を閉じる。
眠たい という訳では無いが、瞼が重たくて自動的に目が閉じる。
昨日はちょっと、積極的になることが出来た…と思う。
「聞かれたことは積極的に答えないとだよ〜?」
…と、言われ1つ以外全て答えた。
からかってるだけかもしれないけど。いいんだ、これで。
からかわれていたとしても。
気のせいかもだけど。
君との距離は私は少し…近づけた気がするから。
昨日は告白した時以上に恥ずかしかったなぁ。
目を閉じるといやでも思い出してしまう。
そして1人でにやけてしまう。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。