丈side_____
大吾「俺、ぼーっとしとって。泣」
「そしたら、トラックがっ、泣」
丈「...。」
大吾「謙杜が庇って、俺の事、泣」
丈「大吾。」
「2人とも生きてる。」
大吾「でもっ、泣」
丈「泣くなって。」
「謙杜、起きてるで。」
大吾「ぇ、?泣」
謙杜「っ、笑」
声が出ないのか。
笑って見せた。
大吾はベットから飛び出して。
謙杜に抱きついた。
大吾「ごめんなっ、泣」
「ほんまにごめっ、泣」
謙杜「...っ、笑泣」
動かない手で大吾の頭を撫でた。
まだ両想いやのにな。
謙杜「な...、かない、でっ泣」
「...無事、で...よかった、泣」
大吾「っ、泣」
丈「...。笑」
俺今は邪魔やな。
病室を後にした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。