前の話
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他の女と浮気がましい話をする彼を見た
それは何時ものことで、嫉妬なんてものはなかった
ギュッ
それが、国見、英が私を初めてあなたさんと呼んだときだった。
国見視点
及川さんは何もかも俺より優れていた
が、あなたさんの中では及川さんより俺の方が上だってことに、とても優越感があった
高校の頃から二人は付き合っていて、そのときは及川さんは浮気なんてしなかったから関係は良好で、
だから入る隙間がなかった
どれだけあなたさんが好きでも視てるだけ、それでも諦められなかった。
だから、及川さんが浮気し始めてあなたさんは及川さんへの気持ちが冷めて、正直嬉しかった
やっと俺のあなたさんになる。って
だから、
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!