帝都の裏街道は、昼でも薄暗く湿っていた。
そこに潜む者たちは、帝国の権力に背を向けた闇の住人。
密偵、暗殺者、裏切り者――誰もが誰かを恐れ、誰かに怯えていた。
セリスは、そんな迷宮の中を静かに歩いていた。
「ここに、私の真の敵がいる」――そう確信していたからだ。
彼女が探しているのは、かつての親友であり、裏切りの首謀者の一人、
――帝国元帥レイナ・ヴァンス。
レイナは冷酷無比な策略家として知られ、セリスの処刑を主導した黒幕。
今や帝国の影の中で権力を握り、暗躍している。
「再び、あの女に刃を向ける時が来た」
セリスは心の中で呟き、魔法の力を解き放つ。
その瞳が一瞬、赤く輝いた。
迷宮の闇の中、彼女の復讐劇はより深く、より冷酷に進んでいく。
だが、その背後には、彼女を見守りながらも自らの秘密を抱えた“もう一人の影”があった。
それは、セリス自身の忘れかけた過去、そして未来に関わる重大な鍵となる存在だった。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。