第4話

影の迷宮
3
2025/07/03 04:17 更新
帝都の裏街道は、昼でも薄暗く湿っていた。
そこに潜む者たちは、帝国の権力に背を向けた闇の住人。
密偵、暗殺者、裏切り者――誰もが誰かを恐れ、誰かに怯えていた。

セリスは、そんな迷宮の中を静かに歩いていた。
「ここに、私の真の敵がいる」――そう確信していたからだ。

彼女が探しているのは、かつての親友であり、裏切りの首謀者の一人、
――帝国元帥レイナ・ヴァンス。

レイナは冷酷無比な策略家として知られ、セリスの処刑を主導した黒幕。
今や帝国の影の中で権力を握り、暗躍している。

「再び、あの女に刃を向ける時が来た」

セリスは心の中で呟き、魔法の力を解き放つ。
その瞳が一瞬、赤く輝いた。

迷宮の闇の中、彼女の復讐劇はより深く、より冷酷に進んでいく。
だが、その背後には、彼女を見守りながらも自らの秘密を抱えた“もう一人の影”があった。

それは、セリス自身の忘れかけた過去、そして未来に関わる重大な鍵となる存在だった。

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