第38話

Ⅷ ゼロ。 - 2
2,223
2024/08/14 04:53 更新



「おかしい。」


『………。』






あなたの顔を直視できない。

ものすごい形相でにらんできたから。









この一件がようやく片付き、

今はあなたに迎えに来てもらい手当を頼んだところ。







「怪我の量が尋常じゃないです。」


『……仕方ない。』


「は?」










……あなた、怖いぞ。





「何をどうしたらこんなことになるんですか。」


『銃で撃ち砕いたガラスに突っ込んだ』


「馬鹿ですね。」


『………。』






鋭い言葉を投げかけながらも

手当はすごく優しい手つきだ。






『この国を守るためなら何でもするさ。』


「………。」





僕が言った言葉に今度はあなたが黙り込む。





「そうですよね……降谷さんはいつも国の為に動いてる……」


『……あなた?』


「情報屋なんてやってた私が!釣り合うわけないんですよ…!」









………ん?どういうことだ?

色々と理解ができないんだが。




僕は呆れた顔であなたに聞いた。






『まさかとは思うが……それが理由で付き合えないと…?』


「っそうですけど!?」







馬鹿かこいつは。

僕とはそういう関係になりたくないんじゃないか、とか色々心配して損した。





『別にあなたが過去に何をしてようと
僕があなたのことを好きなのは変わらないんだよ。』


「そっ…ういうことじゃなくて!
公安の方って申請がいるんでしょ!?」


『……何処情報だ、それ。』


「風間さんです。」


『かざま……?ああ、風見か。』





あなたって人の名前覚えるの苦手なのか?とか呑気なことを考える。




「もしかしてあれって嘘……」


『いや、事実だよ。』


「っじゃあ……」


『でもな、』




よかった。

あなたが僕と付き合いたくないって思ってるわけじゃなくて。



『脅されてたなら話は別、と言っただろう?』


「……?はい……」


『だからノーカウントだ。
被害届が来たことも、逮捕歴もないことになるんだよ。
……ほら、何の問題もないだろう?』




あなたはその言葉を聞いて信じられないと言う風に僕を見た。

目を見開き、その瞳には戸惑いと希望の色が見える。






『ったく……心配して損した……
あなたのせいで仕事に集中できなかったんだぞ?』


「え、ごめんなさい……」


『だめだ。責任とってもらう。』


「責任……?」





あなたの言葉に、よくぞ聞いてくれましたと言わんばかりに僕は笑った。





『改めて。……僕と付き合ってください。』


「……喜んで。」





覚悟が決まったら私から言いたかったなー…というあなたすら可愛く見えてきた。


だが次に発せられる言葉に耳を疑う。





「でも降谷さん、私と付合ったら二股になっちゃいますね!」


『……は?』


「だって降谷さん……」





そういうとあなたは真剣な表情になって、
そこからニヤ…と笑った。



「"僕の恋人は……この国さ!"
ですもん!」





二股、と言いながらも

僕のモノマネ(らしい)をしたあなたは楽しそうに笑う。





『なっ…何で知ってるんだ。』


「あのしょーねん!」


『コナン君……』







……なんてことをあなたに吹き込んでくれたんだ。


 






『じゃあこれもコナン君から聞いてないか?』


「何ですか?」


『"今は、ね。"って』

 





そういうと今度はあなたが動揺した。







「えっ…あ、そ…うだったんですか…?」


『僕はあなたを恋人にする気満々だったが。』


「……っ!!」







あなたの反応が面白くてついつい笑う。









(ふっ…また同じ質問をしてくれよ、コナン君。)











今度は胸を張ってあなただって言うから。
【Side  out】


数日後。







『もうやだ……降谷さん……』





せっかく付き合えたのに。

何で………???



『……無事に帰ってこないと、許さないから。』








私は部屋の中で一人呟いた。





















はいあの映画に入ります!

なんか映画続きで申し訳

プリ小説オーディオドラマ