第14話

八月十日
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2026/04/25 07:44 更新
八月十日 てん気 はれ
きょう、おねえさんと、さいごのをおしゃべりを しました。
ぼくは、「おねえさん、これから、もう びょういんに こなくて いいよ」といいました。

おねえさんは、びっくりしながら、「なんで?」とききました。
ぼくは、「おねえさんと あそぶの、もうあきちゃったから」といいました。
うそをつくとき、こころがちくんと いたくなりました。

おねえさんは、しばらく だまっていたけど、「そっか」といって、すこし わらいました。
おねえさんには わらっていてほしいけど、おねえさんは ぼくといる時は、かなしそうな へんなかおで わらうので、いやです。
きっと、大せつな人と あう時には、かわいいかおで わらうんだろうなあ、とおもいます。
おねえさんは、なにもいわないで、ぼくを ぎゅっと だきしめました。
おねえさんは、やっぱり ないていました。
ぐすんぐすん、と、ないていました。
おねえさんが ないているのをみて、ぼくもなきそうになりました。
でも、ぼくは おとこのこなので、がまんして、おねえさんの からだを おしました。
そして、「大せつな 人と あえるといいね」といいました。
おねえさんは、ずっとないていました。
おねえさんは なにもいわなかったけど、しばらくして、おねえさんは、水いろのゆびわを はずすと、ぼくのゆびにつけてくれました。

「サンウォンくん、おねえさんのこと、もうわすれないでね」といって、あたまを なでてくれました。
ぼくは、「うん」と、いいました。
そして、おねえさんは なんども ぼくをふりかえって、へやから でていきました。

おねえさんが いなくなったあと、ぼくは ないてしまいました。
かなしくて、こころが、けがをしたとき みたいに いたかったからです。
また、あたまが いたくなってきたので、きょうは はやくねようと おもいます。

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