第19話

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2022/03/03 22:00 更新


少し元気が出たらしいヒナちゃんが帰り、ダラダラしていたらもう夕方になり、外はすっかり暗くなってしまった。


そういえば、今日ママ夜勤でいないって言ってたな………誰かの家にでも突撃しようか。


……ドラケンくんの家はどうだろう。マイキーくんもいるかもしれないし,賑やかそうだ。



私は携帯を取り出し,電話番号を押した。




(なまえ)
あなた
……もしもし,あなたです
龍宮寺堅
龍宮寺堅
『んぁー?どうした?また絡まれてんのか?』
(なまえ)
あなた
ううん、今家にいるよ。ねね、今から家行ってもいい?
龍宮寺堅
龍宮寺堅
『は?今から?』
(なまえ)
あなた
うん。今日ママいないの。ドラケンくんの家ならマイキーくんも居るかなって
龍宮寺堅
龍宮寺堅
『あー……まぁ、マイキーと三ツ谷で集まってるけど……来んの?』
(なまえ)
あなた
うん!泊まってもいい?
龍宮寺堅
龍宮寺堅
『あぁ、アイツらも泊まりだから。……ただ、風呂入って飯は食ってこいよ?』
(なまえ)
あなた
うん!



ドラケンくんが、家の前まで迎えにきてくれるらしい。


それまでに私はお風呂に入り、レンチンしてご飯を食べた。








20分後,ドラケンくんが迎えにきてくれた。私はもふもふの真っ白のパーカーにマフラーをつけ、鍵を閉めて外に出る。


お団子にしているから、マフラーをつけてても首が寒い。



(なまえ)
あなた
ドラケンくんの家初めて
龍宮寺堅
龍宮寺堅
まぁ、タケミッチと創設メンバーくらいしか呼んだことねーから



他愛のない話(エマちゃんのことを話そうとしたら止められた)をしていたら、ドラケンくんの家だと言う場所に着いた。


え?でもここ看板ついてるし,お店なんじゃ………?と思った時,体を引き寄せられて目隠しをされた。



(なまえ)
あなた
目が!!目があああああ!!!
龍宮寺堅
龍宮寺堅
俺ん部屋着くまで付けてろ


何よそれ。見せたくないものでもあるの?


ドラケンくんがエスコートしてくれて、ゆっくりと階段を登った。


温かい暖房のついている中に入ると、『よぉーケン坊』と女の人の声が聞こえた。




??
ケン坊、その子誰?彼女〜?
龍宮寺堅
龍宮寺堅
ちげぇわ。あ、布団もう一組あるか?
??
あぁ、いつもんとこに置いてあっから



話し声が聞こえるけど,ドラケンくんが誰と話しているのか全く分からない。


ドラケンくんのこっちへの意識が少し薄れた時、私はパッと目隠しを外した。



龍宮寺堅
龍宮寺堅
あっ、ちょ、おまっ、バカ!!
(なまえ)
あなた
挨拶するときに目隠しをしちゃ失礼でしょ。こんにちは!
??
かっわいい〜♡何?ココで働かせるの?

露出の高い服を着た綺麗な女の人がずいっと近づいてくる。


働く?と首を傾げていると、ドラケンくんがその人の頭をペシッと叩いた。


龍宮寺堅
龍宮寺堅
こいつはまだ中2だぞ。ったく、変な教育しないように目隠しさせたのに……
(なまえ)
あなた
ドラケンくん、部屋ってこっち?いっぱいあるね!
龍宮寺堅
龍宮寺堅
ちげーわ!!コッチだ!この辺りではあんまうろちょろすんな
(なまえ)
あなた
はぁーい
龍宮寺堅
龍宮寺堅
ちょっと待て!!!


『世話焼きだねぇ』と呟くオーナー?さんの声を背に、トコトコと歩いていく。


ドラケンくんは諦めて、ゆっくりと後ろをついてくる。止めないってことは、こっちであってるって事だ。



ここだ、とドラケンくんが指を刺したドアの前に立った時、なにやらもめている男女の声が聞こえた。




??
……オレは他の人に用があんだけど
??
えぇ?君カッコいいし、相手してあげるよ♡



ん?男子の声………どこかで聞いたことあるような………





そう思ってパッと声のする方を向く。






そこにいたのは、イラついたような顔をしている、イヌピーの姿があった。

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