第4話

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2021/09/15 11:06 更新
奏音 side

私は小さい頃から、自分の可愛さに自信があった。クラスの子はみんな「奏音ちゃん、可愛い」って言ってくれるし、親だって溺愛してくれた。


男子だってチョロイものよ。
ちょっとあざとい仕草すれば、キュンってときめいて告白してくる。それが私の無意識であってもね。


・・・まぁ、アンタは別だけど。


小学三年生のある時、私が親友二人___胡小奈ここなひなと一緒に公園でファッション雑誌を読んでいると、胡小奈が雑誌から目を外して、私の顔をじっと見てきた。
可愛 奏音
可愛 奏音
どうかしたの、胡小奈
如月 胡小奈
如月 胡小奈
・・・ねぇ、奏音って将来何になりたいの?
突然放たれたその言葉。


私の頭は困惑で一杯になった。結局、彼女の質問へ答えることが出来ず、暫くの間沈黙が続いてしまった。
可愛 奏音
可愛 奏音
あ、えっと、その・・・
如月 胡小奈
如月 胡小奈
決まってないの?
じゃあさ、奏音モデルになったら?
可愛 奏音
可愛 奏音
え・・・?
夢宮 雛
夢宮 雛
あ、それ良いかも!
如月 胡小奈
如月 胡小奈
でしょ?奏音可愛いもんね!
夢宮 雛
夢宮 雛
モデルになったら、もっともーっと可愛くなるよ、ね!奏音!
可愛 奏音
可愛 奏音
あ・・・、そ、そうかなぁ
曖昧に返事はしたものの、私はその場ですぐに、「それ、いいかも」と頷く事は出来なかった。


・・・なんでかって?
それはね、私にとってアイドルとか、モデルとかは、キラキラしてるものでは無かったのよ。


なんかね・・・、輝きを感じなかったの。


いつも同じダンス踊って、決められたポージングで歩いたり、写真に撮られたりする。


まるで仕事用のロボットみたい。私はずっとそう思ってた。


可愛いって言われるのは良いけど、それを夢とか仕事とかにはしたくなかったから。
顔で全てを決められてるみたいで。


そこでね、私は一つのスランプ的な物に陥るのよ。


___私は何がやりたい?ってね。

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