俺には
仲のいい幼なじみがいた
名前は「みお」
ご近所さんで
親同士も仲が良く
いつもずっと一緒
だった。
中学3年の
ある日のこと
俺たち3年生は
今日が卒業式
みおはいっつも明るくて
他人の前では絶対弱さを見せない
そんな、強い女子だった
こんな感じで、俺たちはいつも仲が良かった
卒業しても
ずっと一緒にいられるんだろうな
そう思ってた
『卒業生、入場』
パチパチパチ
1時間後……
ギュッ
俺たちは晴れて卒業した
でも
あの言葉のせいか
俺の心はまだ曇ったままだった
数日後
俺はいつも通り
みおの家に向かっていた
卒業祝いでどこかに食べに行こうと誘いに
ピンポーン
ガチャ
意味がわからなかった
海外に行った?
なんで?
だって、数日前までみおはここに……
おばさんが
俺に一通の手紙を渡してきた
ぺラッ
(手紙を開く)
そこには
びっしりと書かれた
手紙が入っていた
たっつんへ
これを読んでるってことは、私は今海外にいる頃かな
ごめんね、何も言わなくて。
でもたっつん、あなたに言ったら
絶対反対してたと思うから言わなかった
たぶん私はもう、当分日本には戻りません
私、海外で病とかで困っている人たちを助けたいの
だから、それについて学ぶために、私は海外に行きます
自分勝手なのはわかってる
でも、私の将来は、私が決める
わがままばっかりの私を、許して
それとたっつん
君の笑顔、大好きだったよ
だからこれからも、ずっと笑っててね?
みおより
あれからもう8年くらいか……
やっぱり時間経つのって早いな

















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!