ウォヌ side
遅い。遅すぎる。
マヒロが遅い。
クプスヒョンに運ばれてから、30分は経った。
大怪我をした訳でもないのに
…まさか、
そんな良くないことを頭の中でぐるぐる考えていると、
ガチャ
やっと帰ってきた。
待ちくたびれた俺は、マヒロを睨みつける。
俺と目を合わせようとしないマヒロ。
頬も赤い。
明らかにおかしい、絶対なんかあっただろ、
俺はマヒロを座らせ、軽く足をひねる
痛そうに 涙を浮かべるマヒロに、少し興奮してしまう俺は だいぶイカれてる。
俺は、あるものに気付いた。
マヒロの白い首筋が より際立つ 赤い印
それが何を意味しているのか
俺は直ぐに理解した
自分の中で
何かがプツンと切れる音がした
マヒロの声を無視して、俺を呼ぶその口を
自分の唇で塞ぐ。
唇の間から漏れる吐息に
更に興奮をそそられる。
その戸惑う真っ赤な顔が、俺の手を止めようとさせない
ずっと好きだった人が
目の前で乱れている
今すぐにでも、この手で壊してしまいたい
なぁ、
マヒロは,俺のこと 嫌い ?
真剣な眼差しで言うマヒロに、
俺は更に胸を締め付けられる。
その好きは
俺と"同じ好き"じゃない。
分かっていても、
俺を傷付けたくないマヒロの優しさに
甘えてしまいたくなる。
もう、いっそのこと
壊して俺しか見えなくしてしまおうか。
そんな考えが頭をよぎった
マヒロ …
やっぱり、気付いてなかった。
鈍感過ぎだろ。
チュ、 チュ、 ッ と首元、鎖骨、とキスを落としていきながら、ボタンを1つずつ外す。
頭がクラクラするほどの甘い声を聞く度 ,
俺の理性はいとも簡単に失われていく
服を全て脱がせると
顕になったマヒロの体は、
ほんのり赤くなり
更に俺を欲情させる。
小さく恥ずかしそうに呟くその言葉は
異国の言葉でも
"ダメだ"って言ってるのがわかった。
それでも手を止められず、
下の服へと手を伸ばす
必死に抵抗しようとするも、力が入らないまひろに更にそそられる
不意に、まひろの両手が俺の頬を包み込む
涙目で言うまひろを見て、俺は正気に戻る
え?
…… まひろが、……処女………?














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。