第27話

第二十三話 作戦会議再び
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2024/05/27 04:00
ぺんちゃん家での、三回目の作戦会議。

いつもとは異なって、部屋には重々しい空気が漂っていた。

まあ、原因は僕がぺんちゃんに

「もしかしたらいけるかもしれない」

という曖昧なメッセージを早朝に送ったからなんだけど…
(なまえ)
あなた
ここに集まってもらったのは他でもない…
僕は息を小さく吸って口を開いた。
(なまえ)
あなた
昨日の夜に見た夢のことなんだけど…
ペンちゃんの耳がピクンと動く。
ぺいんと
ぺいんと
もしかしてラン君に会えた!?
(なまえ)
あなた
いや、そうじゃないんだけどさ
僕は一つ息を整えて、昨日の夢の話をした。


みどりくんが夢に出てきたこと

その夢の中でヒントをくれたこと


記憶のすべてを話した。

ぺんちゃんは目を大きくカッ開いて静止してたが、話が終わった途端に声を上げた。
ぺいんと
ぺいんと
ラン君じゃなくてみどりくんが!?なんで!?
(なまえ)
あなた
僕に言われてもそれは分かんないよ…
ぺんちゃんは申し訳無さそうに眉をさげて、苦笑いを浮かべる。
ぺいんと
ぺいんと
そ、そうだよな…でヒントって…
(なまえ)
あなた
ああ…うん
まず一つ、僕は最初丑三つ時の夜の外にいた。

びっくりするほど周りが暗くて、周りを見渡しても何も見えなかったんだ。

上を向いても、暗かった。

そこから青鬼の館に向かったんだ。

もう館には立ち入れられないし、そもそも出現しないはずだったのに、その時は入れたんだ。
ぺいんと
ぺいんと
あー…?丑三つ時に行けばいいってことは分かるけど…
ぺいんと
ぺいんと
…あ、もしかして
(なまえ)
あなた
うん、空を見上げても暗かったってことは、月はなかったということ
(なまえ)
あなた
つまり、新月の日の丑三つ時に向かえば…
あらかじめ検索しておいたスマホ画面を見せる。
(なまえ)
あなた
今週の土曜が丁度新月だから、そのときが行き時だね
ぺいんと
ぺいんと
なるほど…よくそこまで考えたなあなたの下の名前
ぺんちゃんは目を大きく見開いて、感心しているようだった。
(なまえ)
あなた
みどりくんが僕に託してくれたものだからね、無駄には出来ないし
ぺいんと
ぺいんと
真面目だなー…
さっきの重々しい空気とはうって変わり、のどかな空気が流れ込んでいた。

本棚方面に目をやると、運営の分身達が好きに本を読み漁っている。

オレンジくんとブンキくんは海洋生物図鑑、
みどりおばけとけだまくんは妖怪図鑑を興味深そうに見つめている状況だ。

ぺんちゃんはそんな4匹の姿を優しく見つめていたが、少し眉間にシワを寄せてこちらに顔を寄せて問いかけてきた。
ぺいんと
ぺいんと
…ってかさ、丑三つ時って午前二時ぐらいでしょ?
ぺいんと
ぺいんと
お前、外出れんの?
(なまえ)
あなた
…アッ
ぺいんと
ぺいんと
俺のとこは確かどっちも出張だから良いけどさ…
さっきまで自信満々に説明できていたことが嘘のような醜態。

心臓が過呼吸を起こしているような気分に襲われてくるような。

顔に出すぎていたのか、ぺんちゃんはさらに顔を近づけて言った。
ぺいんと
ぺいんと
…俺の家泊まる?
(なまえ)
あなた
ぺいんと
ぺいんと
だって、そういう方法しかなくね?
ぺいんと
ぺいんと
一番安全で手っ取り早いし
(なまえ)
あなた
それは…確かにそうだけどさ
ぺいんと
ぺいんと
…なんだよ、申し訳ないとか?
ピンポイントすぎて口を閉める。

ぺんちゃんは本当に人を見るのが上手だ。
ぺいんと
ぺいんと
そんな変に真面目に考えなくてもさ〜
ぺんちゃんはヘラヘラしたようにこっちに語りかけてきた。
ぺいんと
ぺいんと
お泊り会ってワクワクするだろ〜
(なまえ)
あなた
ワクワクって…そもそも僕たちは
ぺいんと
ぺいんと
元々の目的は忘れてないよ、もちろん
ぺいんと
ぺいんと
けどさ、少し身構えすぎるのもあれかなって
ぺんちゃんは分身達に視線を向ける。
ぺいんと
ぺいんと
ちょっとぐらい楽しもうぜ、あなたの下の名前
(なまえ)
あなた
…まあ、一理あるね
ぺいんと
ぺいんと
じゃあ金曜の放課後すぐに俺の家集合ね!
ぺんちゃんにとって満足のいく回答だったようで、目を大きくトパーズのように輝かせている。
(なまえ)
あなた
マジのお泊り会だ
ぺいんと
ぺいんと
やるならちゃんとやろうぜ
(なまえ)
あなた
…分かったよ
予想外と言えば予想外だが、さそど悪い気はしない。

逆にちょっと嬉しいまであった。
みどりおばけ
(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)
なにか気配を感じて横を向くと、みどりおばけがいつの間にか僕の腕の中に入り込んでいた。
(なまえ)
あなた
…どうしたの、良いことでもあった?
両手でそっと抱きしめる。

すると、みどりおばけは周りに花を咲かせたように嬉しそうに顔を擦り付けてきた。
みどりおばけ
(⁠◕⁠ᴗ⁠◕⁠✿⁠)
心配してくれていたのだろうか、ぺんちゃんと同様に。

本棚の方に視線を移すと、他の三匹もこちらを向いていて満足気な様子だった。
(なまえ)
あなた
ありがとね色々と
けだまくん
(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)
ブンキくん
(⁠◡⁠ ⁠ω⁠ ⁠◡⁠)
オレンジくん
(⁠ ⁠´⁠◡⁠‿⁠ゝ⁠◡⁠`⁠)
ぺいんと
ぺいんと
無感情だけど感情豊かだよなこの子達
(なまえ)
あなた
ホント不思議だよ…
みどりおばけのほっぺたをモチモチしながら、目線をぺんちゃんに戻す。
(なまえ)
あなた
…土曜はお世話になるね
ぺいんと
ぺいんと
全然全然!楽しもうな
かくして、あなたの名字あなたの下の名前は天乃絵斗の家にお泊まりすることになった……
作者
作者
テストが終わってハイテンションな作者ですッッッ
作者
作者
自由ってフリーダムなんだなぁ…と思うばかりです
作者
作者
そんなこんなで次回お泊り回です
作者
作者
とは言ってもあんまりガッツリ描写は出来ないかと…
作者
作者
話の辻褄合わせ苦手…
作者
作者
ちゃんと館には行くので首を長くして待ってください
(後お泊り回入れて2話ぐらいで館編突入すると思います)

それではスィーユー

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