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第1話

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2026/02/26 10:18 更新
ヴァギー「あら、アンタもしかしてこのホテルに
用があるのかしら?」
ヴァギー「私の名前はヴァギー。
チャーリーを探しているなら、今は居ないわ。」

あなた『ヴァギー…良いお名前ね!』
ヴァギー「ありがと。」
あなた『その前に、ここはどこかしら?』


ヴァギー「ここがどこかって…あなた正気?
ここは地獄よ。

「その中でも、ペンタグラム・シティにある、
ハズビンホテルよ。」
ヴァギー「まさか死んだ自覚がないわけ?
だとしたらあなた、相当おめでたいか
よっぽどのマヌケかのどっちかよ。」
「ここは本来、どうしようも無い
悪党共が送られてくる場所だけど、
チャーリーはここを
魂を浄化して、天国へ送るための場所
にしようとしてるの。」
「さて、状況は分かった?
あなたはここで更生するの?」



あなた『私、死んだ場所がここだっただけで、
深い意味は無いのよ!』
『でもそのプログラム、とっても素敵ね!!
是非協力したいわ!』
ヴァギー「そんなふうに言ってくれるなんて、
あんた相当変わってるわね。」


「ここでの生活は楽じゃないわ。
アラスター見たいな得体の知れないヤツや、
エンジェルとかの問題児と一緒に過ごすからね」
あなた『アラスターって、もしかしてあの人?』
ヴァギー「そう、ソイツがアラスターよ。
悪い事は言わない。
でも彼に近付かないほうがいいわ。」

あなた『でも、こちらを微笑んで
見てくれてるわ!
きっと根は優しいのよ!』

あなた『ご機嫌よう私はあなたよ!
宜しくね!アラスター!』

ヴァギー「ちょっとあなた!
いきなり話しかけるとか、無鉄砲よ!」
ヴァギー「はぁ、私はチャーリーを呼ぶわ。
彼女なら貴方のその純粋すぎる挨拶を
歓迎してくれるはずよ。」
ヴァギー「それとも、アイツ…アラスターが
何を言ってくるか。
ここで待ってみるつもり?」

あなた『人の話は妨げたくはないわ!
待ちましょう!』

ヴァギー「本気?あなた、度胸がある…ていうか、
ただの命知らずね。」

ヴァギー「そこまで言うなら止めないけど、
アラスターは危ない人なのよ。」

あなた『まずは第一声を待つわ!』

ヴァギーは苛立ち混じりに槍を構え直し、
鋭い眼光で目の前の「赤い悪魔」を睨み付ける。





空間がノイズと共に歪み、
アラスターがゆっくり、

こちらへ歩み寄る。

あなた『ご機嫌よう!』

「シュルシュル」というラジオの混線音と、
古い蓄音機から流れるジャズの音色が大きくなる。



アラスターがその場で立ち止まり、
首を不自然に傾げながら、

見開いた目であなたを見つめる。

アラスター「ハハハ、これはこれは!!
実に類い稀なる
礼儀の正しいお嬢さんだ!!」

アラスターはあなたを上から下までじっくりと
見て、彼女の古めな服装に釘付けになる。
あなた『あんまりにも話さないから心配したわ!
人で良かった!
改めて、私の名前はあなたよ!』
ヴァギー「人!?どこをどう見たらこの
ラジオ・デーモンが人間に見えるの!」

アラスターは楽しそうに笑い声を上げ、周囲の
空間にノイズが走るのを見て、ヴァギーは
より強く槍を握りしめた。

ヴァギー「アイツ今、人だなんて最高のジョークだ
みたいな顔してるわよ。
アンタのそのおめでた過ぎる性格、
誰に似たのよ。」

「チャーリーでもここまで楽観的じゃないわ…」


ヴァギーが呆れ果てたその時、

周囲の空気が一変した。

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