両手に持ってる紙袋を指さしてボノニを見ると、よっぽど楽しかったのか目がキラキラしてる。
みんながいるリビングで、堂々と俺の手を引いて廊下に出ていくからドキッとした。
部屋に行くのかな?
無邪気に接してるだけなんだろうけどさ、、
こういうさり気ないところホント好き … 。
ついて来るのが遅いから横目で後ろを見ると、なんかひとりで百面相してるスングァン、、
こういう仕草が可愛くて頬が緩む。
…………
《 KMG・LSM 》
午前中はミョンホとで、午後はウジヒョンとデート、、
俺はその間ずっとモヤモヤしてた … 。
嫌味な言い方してるって分かってる。
でも、、何もなかったみたいに大人な振る舞いなんて俺には無理だ … 。
こういう甘え上手なとこ、、
ほんとズルい … 。
…………
《KSY・LJH 》
だってジフニが選んだ一人目なんだよ?
黙ってられる訳ないでしょ?
帰るなり飛んで来て部屋に連行された。
そこから部屋の中をずっとついて回って来る。
まぁこれはいつものことなんだけど、理由なんて聞かれても答えられない。
そんな詰め寄られても困るよ … 。
だって、、
俺だって自分の気持ちが分かんないんだから …… 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。