第2話

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2026/03/09 07:00 更新

















 午前8時 。いつも乗るバスが 、段々と向こうから

 近づいてくる。私はカバンから鏡を取り出して 、

 軽く髪を整える 。……よし 、前髪整ってる!




 カバンの前ポケットに閉まった定期券を持って 、

 目の前に停まったバスに乗り込んだ 。

 習慣づいたように後部座席の方を見てみると 、

 ………あ 、今日は居る 。ラッキー…… ♪




 後ろから3列目 。窓側の席 。

 栗色の柔らかそうな髪が朝日を浴びて 、きらりと

 光った 。…叶先輩 、同じ学校の先輩だ 。

 眉目秀麗!容姿端麗!まるで少女マンガの中から

 そのまま出てきたようなビジュの良さに加えて 、

 穏やかで優しいその雰囲気!まさに王子様!

 叶先輩は初めてできた私の《 推し 》なのだった 。





 







あなた
 ( 窓際の 、後ろから2列目…っと ) 





 叶先輩とは反対側の列に座って 、ちらっと叶先輩の

 いるほうを確認する 。はぁ 、今日も美しい…!



 叶先輩を初めてバスで見かけた時はあまりの

 美しさに何度もチラチラ見てしまった 。

 で 、たどり着いたのがこの席 。ひっそりと

 叶先輩のご尊顔を盗み見るのに丁度いいこの距離感!



 バスに揺られる数十分 、私は推しの居る空気を

 存分に堪能するのだった 。





















あなた
 すーちゃんおはよー! 
 今日も叶先輩と朝一緒だった! 
 nns .
 あ 、あなたおはよー! 
 良かったじゃーん 、1週間連続? 
あなた
 うん 、これは最高記録更新かも! 








 教室に着くと 、私の前の席には既にすーちゃんが

 座っていた 。すーちゃんは私の叶先輩レポートを

 あはは!と明るく笑いながら飽きずに聞いてくれる 。






あなた
 はー…今日もビジュが良すぎた…! 
 なんなんだろうね?あそこだけ作画が 
 違うっていうか…きらきらしてた! 
 nns .
 確かにね〜 、てかウチの学校の先輩 
 かっこいい人多いもんね? 
あなた
 ん〜…でも!やっぱ叶先輩は別格! 
 nns .
 あは 、相変わらず一途なことで! 







 すーちゃんと話していると 、チャイムが鳴って

 しまった 。そういえば今日は全校集会って

 言ってたっけ? …叶先輩とエンカウントチャンス!






あなた
 すーちゃん 、体育館移動しよ〜 
 nns .
 はいはーい! 
























 校長先生のお話ってなんでこんなに眠くなるんだろ 。

 欠伸をしながら 、先生の話なんて右から左に

 受け流して 、周りをきょろきょろ 。

 叶先輩 、叶先輩……… あ 、発見!












あなた
 ( ……けど 、遠くて顔が見えない! ) 






 しかし 、あのフェイスライン 。完璧すぎる 。

 整ったEライン 。さすが叶先輩 、遠くから視認しても

 あれが叶先輩だと分かる 。

 何を食べたらあんな顔になるんだろう 、

 …あ 、髪の毛いじってる 。…は〜 、髪の毛

 結ぶんですか先輩!似合いすぎますね!?









 nns .
 …ーーーっ! 、こらあなた〜! 
あなた
 っ!!び 、びっくりしたぁ…! 
 nns .
 いやいや 、何回も呼んだんですけど! 
 もう集会終わったよ? 
あなた
 うっそ…!全然気づかなかったぁ…! 
 nns .
 アンタ叶先輩に夢中だったもんね?笑 
あなた
 それは………っそう! 
 nns .
 まーったく!ほら 、いくよ〜? 








 すーちゃんは呆れたように笑いながら手を差し伸べて

 くれて 、私は慌てて立ち上がり体育館を後にした 。














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