第3話

3話目
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2024/04/24 15:22
フィオ
だから先輩、消えてください。
フィオちゃんはどこから出したのか、ナイフを自分腕に振り下ろす。

1度は小説で呼んだことあるだろう、カッターキャー。それを知っていた自分は慌てて止めに入る。
あなた
っ、何して…!!
完全につき刺さる前に止めることは出来たが、ナイフの刃は少しフィオちゃんの腕に刺さりヒビが入ってしまった。ルビーがことりと床に落ちる。
安堵したのもつかの間、フィオちゃんは私の腕を掴んで不気味に笑った。
フィオ
ちがうよ、ばーか。
あなた
は、
フィオちゃんによって大きく振り上げられた私の手は、ひび割れた箇所に向かって勢いよく振り下ろされる。
あなた
(あぁ、そういう__)
理解した時にはもう遅かった。


ガシャン
フィオ
は、はははは。
モース硬度6.5にモース硬度10の腕が衝突すればその先は誰だって想像出来る。ひび割れ箇所から割れ落ちた腕は大きな音を立てて床に落ちた。

正気じゃない。
あなた
狂ってる、こんなのっ!
腕を割るなんて頭おかしいんじゃないの。

確かに普通の人と違って木っ端微塵にならない限り腕はくっつくけれど、腕が割れた時の痛みは想像を絶するもの。

とても正気とは思えない。
フィオ
狂ってる…?狂ってないですよ先輩。
フィオ
ふふ、こんな痛み、もう慣れてますから。
あなた
は…?
どういうこと、ときき返そうとした時。大きな音を立てて扉があいた。
あなた
ぁ、
sha
っ、フィオ!?
ut
フィオちゃん!?
音を聞いて駆けつけてきた皆が入ってくる。
sha
てめぇ!!、何してんねん!!
あなた
ぇ、ちょっと待って、これはフィオちゃんが自分で、
ut
やっぱり、あなたがフィオちゃんに嫌がらせしてんのほんまやってんな。
あなた
ぇ、?
ut
…ずっと前から相談受け取ってん。先輩から嫌がらせ受けてるって、ほんま、人間としてクソやな。
rbr
フィオ大丈夫か!?
フィオ
っ、う、ごめんなさい。ごめんなさいっ。
あなた
まって、私はほんとに何も、
tn
最低やなお前っ!!
思いっきり殴られてベットに倒れ込む。一瞬何が起きたか分からなくて、呆然としていた。殴られたとわかった瞬間、涙があふれる。
あなた
ぁ、え?なんで、嘘でしょ…?
syp
……最低、ですね。
グルッペンとトントン以外がフィオを連れて部屋を出た。その冷たい視線が痛くて、苦しい。
あなた
ねぇ、グルッペン。わ、わたし、ほんとに何も、
gr
部屋からでていけ。
あなた
…っ、グルッペン!!
gr
出ていけ。しばらく、顔を見せないでくれ。
あなた
ぁ………
ぴきっと、胸にひびが入る音がした。

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