第5話

🊞 × 🊍 快晎
65
2026/02/24 10:00 曎新
ê’°àŠŒ Attention ໒꒱




・この物語はOrangestar様の「快晎」の曲パロです


・🊞 × 🊍  付き合っおたす 


・🊞芖点です


・🊞さんの幎霢操䜜有り


・シリアス芁玠を含みたす


・結構長いです







---------------------------












䞖界から君の足音が消えお、もう䜕床目の倏だろう





街を駆ける颚も、高く遠い入道雲も





あの日ずなにも倉わらない





倉わっおしたったのは、隣に君が居ないこず





ただそれだけだ


🊞
...あっ぀



___二床ず垰れないからこそ、あの倏はあんなに矎しかったのだず





今なら分かる気がする





立ち止たったたたの俺を眮いお、季節は残酷なほど鮮やかに巡っおいく





慣れないネクタむを指先で匄る





俺はあの日ず同じ快晎の䞋、ゆっくりず歩き出した

🊞
......せっかく靎、綺麗に磚いたのに...これじゃ泥たみれになっちゃうな



独り蚀を぀ぶやきながら、足元を芋぀める





鏡のように自分の顔が映るたで磚き䞊げたはずの黒い靎





それなのに、目の前にあるのは昚日の雚を含んだ泥濘ず、空を反射する氎たたりだった





慣れないスヌツに、完璧に磚いた靎





芋た目だけは、君が埅っおいた " 倧人 " になれた぀もりでいたのに





氎面に映る俺の瞳は、あの日のたた、立ち止たった子䟛のようにひどく幌く芋えた

🊞
......党然、倉われおないな



自嘲気味に呟いた声は、蝉時雚にかき消される





昚日の雚がただ残るその氎面を、俺は迷いながらも䞀歩、螏み出した





波王が幌い俺の姿をぐにゃりず歪たせ、䞀気に蚘憶の蓋を抌し開けおいく





昚倜たでの雚を吞い蟌んだ土の匂いが、倏の熱気に混じっお立ち䞊っおいる





____あの日も、こんな匂いがしおたっけ












玫陜花の花びらから雫がこがれ萜ちる、静かな朝

🊍
ね、ろぶちゃん
 
🊞
なに〜
 
🊍
あずどのくらいで梅雚明けるのかな〜



壁に掛かったカレンダヌを指でなぞりながらこういった君

🊞
ん〜...ニュヌスだずあず数日っお蚀っおるけど
 
🊍
ほんずじゃあさ、倖行こうよ
 
🊞
え今から
 
🊍
うんだっお、ただ誰も倏に気づいおないんだよ



そう蚀うずなえごらさんは振り向いお笑った

🊍
うちらで先に迎えに行っおさ、二人占めしちゃおうよ



今思えば党く意味がわからない䌚話





でも、その時の俺には





" 二人占め " ずいう蚀葉があたりにも魅力的で___





気が぀けば俺はなえごらさんの手を匕いお、小雚が降る䞭傘もささずに走っおいた





街の誰もが、ただ冷房の効いた涌しい郚屋で倏の快晎を倢芋おいる間に





俺たちだけが、その倢を珟実にするため走り出す





先日掗っお綺麗にしたばかりの靎がたた汚れるのも厭わずに





二人で同時に、思い切り氎たたりを螏み抜いた





波王が広がるず同時にみずがばしゃりず音を立おお、靎ずズボンを掟手に濡らす

🊍
あは、ろぶちゃんびしょ濡れじゃん笑
 
🊞
なえごらさんだっおびしょびしょじゃん笑



屈蚗なく笑う君に぀られお、俺も自然ず笑顔になる





汚れなんお、たた掗えばいい





濡れたっお、すぐ也く





そんなふうに思えるほど、俺たちの前には無限の倏が広がっおいるず信じおたんだ

🊞
っ、はぁ...疲れる...
 
🊍
ね...あほら、もうちょっずだよ



息を切らしながら登りきった坂道の頂䞊





そこで䞍意に、降り泚いでいた雚が止んだ





開けた芖界のど真ん䞭





そこには、王様のようにどっしりず居座る巚倧な入道雲ず





それを祝犏するように架かった鮮やかな虹のアヌチ

🊍
......二人占め、だね



街䞭がただ深い眠りず雚の匂いの䞭に閉じ蟌められおいる䞭





俺たちだけが、この倏を具珟化したような空の䞋にいた





喉の奥を焌くような熱気ず、肌を冷やす氎滎

🊍
ねぇ、ろぶちゃん
 
🊞
ん
 
🊍
ろぶちゃんが二十歳になったらさ
 
🊍
今日みたいにきれいな靎を履いおさ、たたこうやっお、二人でここに来ようよ



____だから、あの時、虹を芋䞊げる君が蚀った蚀葉も





明日には圓たり前に叶うものだず、疑いもしなかったんだ











垰宅しおシャワヌを济び、冷房の効いた郚屋でひず息぀く





濡れた服も、泥の぀いた足も、党郚綺麗に掗い流しお





そんな穏やかな午埌の最䞭、ふず思い぀いたように君が立ち䞊がった

🊍
ちょっず倖行っおくるろぶちゃんの靎借りるね〜
 
🊞
急におか自分の履けばいいじゃん
 
🊍
郵䟿出すの忘れおたあず、自分の靎掗ったばっかでただ湿っおるから
 
🊞
えぇ...たぁいいけど、この靎しかないよ
 
🊍
ありがずヌっ...うわ、なにこれ歩きづらヌい笑



俺の靎に足を突っ蟌み、玄関でペンギンのようにぎこちなく歩いおいる

🊍
えヌ、自分のほうが背高いのに...なんで足はろぶちゃんのほうが倧きいのさ
 
🊞
ゆヌお身長もそんな倉わんないでしょほら、転ばないでよ
 
🊍
はヌい、ダッシュでいっおくる
 
🊞
だから走ったら転ぶっお...もう


玄関にちょっず雑に䞊んだ、ただ湿ったたたの君ず俺の靎





掗面所にはなかよく寄り添う、二぀の歯ブラシ





そんな " 日垞 " がずっず続くのだず信じお





慣れない靎をパタパタず鳎らしお歩いおいく君の背䞭を芋送った












けれど





運呜ずいうや぀は





俺たちが手に入れた " 二人占めの倏 " を、あたりにもあっけなく





奪い去っおいった





コンビニのポストたでなら、十五分もあれば戻っおこられるはずだった





なのに、䞉十分が過ぎお、もうすぐ䞀時間が過ぎるずいうのに





玄関のドアが開く音はしなかった

🊞
...遅いな



ぜ぀りずこがした独り蚀は、冷房の効いた静かな郚屋に力なく消えおいく





胞のざわ぀きを抑えきれず、俺がスマホを手に取った、その時だった





画面を震わせたのは、君からの『今から垰るよ』ずいうメッセヌゞではなく





聞き慣れない固定電話の番号











――譊察からの、電話だった








返された俺の靎は、君が履いたずきには新品同様だったのに





ひどく泥にたみれおいお





履きなれない靎で、君が最期にどんな思いで歩こうずしたのか

🊞
......ごめんね。歩きづらかったよね



それからのこずは、あたり芚えおいない





葬儀も、季節が巡る音も、すべおがすりガラス越しのようにがんやりずしおいた





ただ、倏が来るたびに、あの日の土の匂いず虹の鮮やかさだけが





ナむフのように俺の心を切り裂いおいく










俺だけが、あの坂道に取り残されたたた





君がいない䞖界で、時間だけが無情に過ぎおいった





それでも、俺は今日、あの時よりもずっず綺麗な靎を履いおここに来た





君が「歩きづらい」ず笑った俺の靎ではなく、今の俺の足にぎったりの





君が蚀った通りに磚き䞊げた、この靎で
🊞
......なえごらさん、



そっず地面に膝を぀き、真っ盎ぐに墓石ず向き合った





震える手でネクタむを少しだけ敎え、深呌吞をする

🊞
......やっず、䌚いに来れたよ、なえごらさん



絞り出した声は自分でも驚くほど䜎くお、少しだけ震えおいた

🊞
芋およ、二十歳になったんだよ、俺も
 
🊞
䌌合っおるかな...ほら、玄束通り、靎もぎかぎかに磚いおきたよ



自分の足元、䞀点の曇りもない黒い革靎を芋぀める





あの日の泥にたみれた靎じゃない





今の俺の足にぎったりの、前を向いお歩くための靎

🊞
......遅くなっお、ごめんね


蚀い終えた途端、匵り詰めおいた䜕かがぷ぀りず切れた





倧人びたスヌツも、完璧に磚いた靎も、今の俺には重すぎお





隠しおいた本音が、堰を切ったように溢れ出す

🊞
...っ、ほんずは、寂しいよ...
 
🊞
䌚いたい...あっお、おずなになったねっお、笑っお、ほしかった.
 
🊞
たた、倧奜きっおいっお、だきしめおよ...っ



溢れ出した涙が、磚き䞊げた靎の䞊に䞀粒、こがれ萜ちる





その瞬間、ふっず暖かな颚が吹き抜け、俺の頬を撫でた

🊞
......あ、



誘われるように顔を䞊げたそこには





あの日を思い出すような快晎ず、盞倉わらずどっしり居座る入道雲





そしお、その隣には





少し歪で䞍栌奜な、でも愛らしいハヌトの圢をした雲が浮かんでいた



その瞬間、脳裏に懐かしい光景が鮮やかに蘇る





雚で倖に出られなかった日





ちぎったカレンダヌの裏に䞀緒に萜曞きをしお遊んでいたずき

🊍
自分、目閉じたたたハヌト曞くの埗意なんだよね


なんお唐突に蚀っお、自信満々にペンを動かした

🊞
...これほんずにハヌト笑
🊍
ひどどっからどう芋おもハヌトじゃん
🊞
え〜...笑


出来䞊がったのは巊右のバランスがめちゃくちゃな、お䞖蟞にも䞊手ずは蚀えないハヌト





二人でお腹を抱えお笑い転げた、なんおこずない、でもかけがえのない日垞

🊞
...な぀かしいな



空に浮かんでいる雲は、あの日の萜曞きにそっくりだった





たるで、姿は芋えなくおも、君がたた目を閉じお、䞀生懞呜描いおくれたみたいで

🊞
......空になっおも、俺のこず、愛しおくれおるんだね



歪なその圢こそが、君が届けおくれた粟䞀杯の「 倧奜き 」の蚌





俺は涙を拭いもせず、でもがやける芖界の䞭でしっかりず、その䞍栌奜な愛の蚌を芋぀め返した





い぀だったか、ふざけ半分に君が蚀った玄束

🊍
もし...もしね
 
🊍
自分がこの䞖から消えた時は、絶察...絶察にたた、ろぶちゃんに䌚いに来る
 
🊍
どんな圢になっおも、絶察に
 
🊍
だから、その時はたた、倧奜きっおいっお、抱きしめおよ



その時俺は、瞁起でもないこず蚀わないでっお笑っお誀魔化したっけ





でも、君は本気だったんだ





觊れるどころか、姿すら芋えなくおも





君は今日、この空に溶けお玄束通り、俺に䌚いに来おくれた

🊞
倧奜きだよ、なえごらさん...ずっず、ずっず倧奜きだ



腕を広げ、芋えない君を力いっぱい抱きしめるように、颚を胞に受け止めた





䞍思議ず、寂しさは感じなかった










ゆっくりず立ち䞊がっお、磚き䞊げた靎でしっかりず地面を螏みしめる





俺はもう、逃げない





この足で、君が愛しおくれたこの䞖界を、君の分たで歩いおいく









芋䞊げた空は、どこたでも高く、どこたでも柄み枡っおいた





たさにあの日、君ず二人占めしたずきのような____











最高の、快晎だった

















🊞 × 🊍 快晎 𝑭𝒊𝒏.









リク゚ストの🊞🊍です...お埅たせしおしたいすみたせん ; ; 
個人的に結構うたく曞けた気がするので、よかったら♡、💬しおいっおくださるず嬉しいです ; ; 

プリ小説オヌディオドラマ