第7話

Let's take back what's dear to you
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2025/10/10 14:19 更新






 
あなた
うげ~、暑っ……



 さすが雨。


 湿気が凄い中、バスケしてる私を褒めて……

















はい!あなたちゃん!
暑いでしょ?水分取ってね?
あなた
ぁ、ありがとう。




 今は体育の授業。




 来週行われる球技大会で、

 私たち女子はバスケ。



 その練習時間だ。





















あなた
ぷはっ、生き返るー
あなたちゃん豪快だね〜??
それも可愛いじゃん!!





 ありがたいことに、



 保護観察の妹という

 レッテルを貼られているのにも関わらず





 こうやって、

 友達として接してくれる子が沢山いて



 内心、安心した。
























あ、次私たちだ。
あなたちゃん、また後でね!
あなた
うん!頑張って!






 一人で座り壁に寄りかかる。



 そんな時。
























高 巻 杏
あの、
あなた
…?はい、
高 巻 杏
昨日、タオル貸してくれた子だよね?
高 巻 杏
あの時、ありがとう。




 差し出されたのは、


 昨日貸した猫のタオルだった。



















あなた
こちらこそ!
あなた
あの、名前聞いてもいいですか?


高 巻 杏
え、
あなた
私、良ければ貴方と" お友達 "になりたくて!
高 巻 杏
お友達、……私なんか、
あなた
貴方だからですよ!




高 巻 杏
……『 高巻杏 』 
あなた
じゃあ、高巻さんで!
あなた
私は雨宮あなたです!好きなように呼んでください!




高 巻 杏
じゃあ、あなた?
あなた
はい!高巻さん!
高 巻 杏
……良かったら、" 杏 "って呼んでくれない?




 確かこの人、



 二年生の先輩……



















あなた
先輩にそんな!
高 巻 杏
私がいいって言ってるの!
あなた
え、じゃあ、杏…?
高 巻 杏
そ!敬語も外してね!


あなた
敬語はさすがに、
高 巻 杏
先輩命令!だよ?
あなた
うっ、ずるい……
高 巻 杏
ふふっ、可愛い。
高 巻 杏
あ、ライン交換しよ?
あなた
…!うん!







_______





_______

















 学校が終わり、下校の時間。



 お兄ちゃんに呼ばれ、

 私は再び屋上に足を運んでいた。
















坂 本 竜 司
お前のやばげな噂、もう広まってるだろ?
坂 本 竜 司
あれきっと" 鴨志田の仕業 "だ。


雨 宮 蓮
え?

坂 本 竜 司
俺ん時と同じさ。



 お前はもう鴨志田に目つけられた。




 でよ、もしかしてって思ったんだけど






















雨 宮 蓮
" あの城 "のこと?


坂 本 竜 司
おぅ!訳はさっぱりわからねぇけど、




 あの城にはなんか、




 鴨志田をぶちのめせる秘密?

 っていうやつがある気がする。






 















雨 宮 蓮
でも、危険なんじゃ、
坂 本 竜 司
あぁ、あん時殺されかけたのはマジだしな。



 俺だってもう、



 あんなところに行きたかねぇ、






 けど!他に手はねぇんだ。




 何もしなきゃ、どっち道もう終わりなんだよ……








 だったら、一か八か死ぬ気で……!

























雨 宮 蓮
分かった、行こう。
坂 本 竜 司
…!ほんとか?



 蓮は、坂本とあなたの前に



 先日の昼間のアプリを見せる。




















坂 本 竜 司
んん、なんだこれ?
あなた
結局、アプリ名なんなの?






雨 宮 蓮
________『 異世界ナビ 』
 






________




________

















 人気のない場所に移り、


 私たちは異世界ナビを利用した。

























 ________バシンッ
















うわッ!!








 檻の中には、



 ある生徒が動けないよう拘束され

 バレーボールで殴られていた。















坂 本 竜 司
んな、なんだこれ?!
あなた
っ、!『 体育館 』……
坂 本 竜 司
…!!
坂 本 竜 司
あいつ、確かうちの『 バレー部員 』だ。





 噂はマジだったのか…………









 鴨志田には、体罰の噂があるんだよ……





 憂さ晴らしに

 部員たちを弄り倒してるって噂がッ!










 何なんだよこの城!!


 とにかく助けねぇと、



























 『 ハッ!!これだから素人は!! 』





 『 いいかよく聞け!そこの金髪と癖っ毛と可愛い子ちゃん! 』













 





 そこの連中は本物の人間じゃない!



 このパレスでしか存在できない操り人形。





 いわば偽物の人間さ。


 わかったか?タメにになっただろ!!




 なァ!なァ!!























モ ル ガ ナ
だったらここから出せ!


坂 本 竜 司
うぉぉぉ!!
坂 本 竜 司
なんだこれ、猫か?化け猫!!


モ ル ガ ナ
猫じゃねェ、吾輩は『 モルガナ 』だ!
モ ル ガ ナ
な!取引しようぜ!





 そこに鍵があるだろう?


 ここから出してくれ !






 出してくれたら、


 このパレのこといろいろ教えてやるぜ!


















雨 宮 蓮
分かった。
坂 本 竜 司
てか、受け入れるの早くね、?




 ________ガチャ、





 












モ ル ガ ナ
フゥー!シャバの空気はうまいぜー!!




 _______ムギュッ




 蓮はモルガナを潰したり、

 触ったりし始めた。



















雨 宮 蓮
柔らかい。
あなた
え、あなたも触る!




モ ル ガ ナ
こら、やめろ!触られたら、んニャ〜



あなた
教えてモルガナ、パレスって言うのは?
モ ル ガ ナ
お!可愛い子ちゃんは見どころあるな!
 





 _______ガシャ、ガシャ

















雨 宮 蓮
…!
モ ル ガ ナ
…!
あなた
また、昨日の…!




 鎧が現れ、



 お兄ちゃんはすぐさま前に出て、




















雨 宮 蓮
ッ!!





 仮面を外し、


 何かを呼び出そうとしたが、






 不発に終わり


 目眩がしたのか膝をついた。


















あなた
大丈夫?
雨 宮 蓮
あぁ、


モ ル ガ ナ
お前、『 ペルソナ 』を?
あなた
『 ペルソナ 』…?



モ ル ガ ナ
ッ、数が多い!説明は後!逃げるぞ!










 だが逃げた先にも同じ者。







 更に、鴨志田までいた。


























坂 本 竜 司
鴨志田…!!テメェまたそんなふざけた格好で!!
モ ル ガ ナ
あいつもお前らの知ってる本人じゃねェ!








 現実の鴨志田が

 内に秘めたどす黒い欲望が、




 この世界で形となった存在!









 いわば鴨志田の影




 _____________『 シャドウ 』さ!


























鴨 志 田 卓
雨宮あなた、貴様。兄を" 裏切ったんだろ "?
あなた
は…?




鴨 志 田 卓
兄が事件を起こしたその時、お前はその場にいた。



 だが、お前は自分は無関係者だと言い張り、


 兄を裏切り、見捨てた。





 校内では今。

 その話で持ちきりだぞ?















 





あなた
私は裏切ってない!!
あなた
ただ……ただ、声が出なかっただけで!




 裏切るつもりなんか、















鴨 志 田 卓
結局は、自分のことでいっぱいだったんだろ?
鴨 志 田 卓
誰一人、" 守れず終いの役立たず "が!!




あなた
" 役立たず "……っ、




 確かに、鴨志田の言う通りだ。




 裏切る気持ちなんかさらさらなかった。








 でも、


 今、はっきり否定できないのが、








































あなた
っ、
モ ル ガ ナ
あなた、……




 _____ガシャン、ガシャン、ガシャン














モ ル ガ ナ
ぐあ!!
雨 宮 蓮
くっ、
坂 本 竜 司
ぐァ、



あなた
お兄ちゃん!坂本さん!モルガナ!





 あぁ、結局誰も守れない。


 助けれない、救えない、









 いつもそうだ。


















 だからあの時、



 お兄ちゃんを助けれなかった……







 もし誰かを" 助けれる力 "があれば、





































 『 諦めては駄目よ。 』










 





あなた
…!!




 誰…?















 『 貴方は、どうしたいの? 』




















あなた
っ、……私は、誰かを助けたい!!
雨 宮 蓮
あなた……






 『 なぜ? 』






















あなた
もう二度と、あんな辛い顔を見たくない!!




 苦しい思い、悲しい思いをさせたくない!




 














 『 だから?貴方はどうしたいの? 』

























あなた
だから、誰かを助けたいのっ!守りたいのっ、!






 『 ……私に、どうして欲しいの? 』
































あなた
っ、!!
あなた
『 誰かを助ける力が欲しい!!! 』


 









































 『 不器用な子ねぇ、 』





























あなた
うっ、ぁ、あぁ゛!!!





モ ル ガ ナ
まさか、お前も『 ペルソナ 』を?!
雨 宮 蓮
あなた!!
























 『 助ける力が欲しいのね?




           ならば、条件がある。 』









 


 『 誰かを" 助ける "のではなく、



             誰かを" 守りなさい "。 』













 『 助けることは、既に相手が苦しんでいる状態。





             だけど、あなたがすべきことは








      相手が苦しむ" 前に守る "こと。 』




















 『 これが唯一の条件。

         守れるのならば力を貸してあげるわ。 』




























あなた
ッ、……守ってみせるわ、必ずッ、
あなた
誰かを、守れる人間に、なってみせるッ!!







 『 力を与える代償は大きい。



         その仮面を外す。その行為ができるのならば、








   あなたに、" 偉大な力 "をあげましょう。 』




























あなた
くっ、うッ、うぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!











 『 雨宮あなたの一世一代の舞台が、


               今、幕を上げますわ。 』













________






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