さすが雨。
湿気が凄い中、バスケしてる私を褒めて……
今は体育の授業。
来週行われる球技大会で、
私たち女子はバスケ。
その練習時間だ。
ありがたいことに、
保護観察の妹という
レッテルを貼られているのにも関わらず
こうやって、
友達として接してくれる子が沢山いて
内心、安心した。
一人で座り壁に寄りかかる。
そんな時。
差し出されたのは、
昨日貸した猫のタオルだった。
確かこの人、
二年生の先輩……
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学校が終わり、下校の時間。
お兄ちゃんに呼ばれ、
私は再び屋上に足を運んでいた。
お前はもう鴨志田に目つけられた。
でよ、もしかしてって思ったんだけど
あの城にはなんか、
鴨志田をぶちのめせる秘密?
っていうやつがある気がする。
俺だってもう、
あんなところに行きたかねぇ、
けど!他に手はねぇんだ。
何もしなきゃ、どっち道もう終わりなんだよ……
だったら、一か八か死ぬ気で……!
蓮は、坂本とあなたの前に
先日の昼間のアプリを見せる。
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人気のない場所に移り、
私たちは異世界ナビを利用した。
________バシンッ
檻の中には、
ある生徒が動けないよう拘束され
バレーボールで殴られていた。
噂はマジだったのか…………
鴨志田には、体罰の噂があるんだよ……
憂さ晴らしに
部員たちを弄り倒してるって噂がッ!
何なんだよこの城!!
とにかく助けねぇと、
『 ハッ!!これだから素人は!! 』
『 いいかよく聞け!そこの金髪と癖っ毛と可愛い子ちゃん! 』
そこの連中は本物の人間じゃない!
このパレスでしか存在できない操り人形。
いわば偽物の人間さ。
わかったか?タメにになっただろ!!
なァ!なァ!!
そこに鍵があるだろう?
ここから出してくれ !
出してくれたら、
このパレのこといろいろ教えてやるぜ!
________ガチャ、
_______ムギュッ
蓮はモルガナを潰したり、
触ったりし始めた。
_______ガシャ、ガシャ
鎧が現れ、
お兄ちゃんはすぐさま前に出て、
仮面を外し、
何かを呼び出そうとしたが、
不発に終わり
目眩がしたのか膝をついた。
だが逃げた先にも同じ者。
更に、鴨志田までいた。
現実の鴨志田が
内に秘めたどす黒い欲望が、
この世界で形となった存在!
いわば鴨志田の影
_____________『 シャドウ 』さ!
だが、お前は自分は無関係者だと言い張り、
兄を裏切り、見捨てた。
校内では今。
その話で持ちきりだぞ?
裏切るつもりなんか、
確かに、鴨志田の言う通りだ。
裏切る気持ちなんかさらさらなかった。
でも、
今、はっきり否定できないのが、
_____ガシャン、ガシャン、ガシャン
あぁ、結局誰も守れない。
助けれない、救えない、
いつもそうだ。
だからあの時、
お兄ちゃんを助けれなかった……
もし誰かを" 助けれる力 "があれば、
『 諦めては駄目よ。 』
誰…?
『 貴方は、どうしたいの? 』
『 なぜ? 』
苦しい思い、悲しい思いをさせたくない!
『 だから?貴方はどうしたいの? 』
『 ……私に、どうして欲しいの? 』
『 不器用な子ねぇ、 』
『 助ける力が欲しいのね?
ならば、条件がある。 』
『 誰かを" 助ける "のではなく、
誰かを" 守りなさい "。 』
『 助けることは、既に相手が苦しんでいる状態。
だけど、あなたがすべきことは
相手が苦しむ" 前に守る "こと。 』
『 これが唯一の条件。
守れるのならば力を貸してあげるわ。 』
『 力を与える代償は大きい。
その仮面を外す。その行為ができるのならば、
あなたに、" 偉大な力 "をあげましょう。 』
『 雨宮あなたの一世一代の舞台が、
今、幕を上げますわ。 』
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!