__この学校にはとある七不思議が存在する。
_
キーンコーンカーンコーン……
と教室にチャイムが鳴る。
その音に一斉に生徒達が席から立ち上がり昼食の準備をし始める
その中で1人の生徒が、席に座りあくびをかいている青い生徒に話しかける
青い生徒が席からゆったりと立つと、ガラッと扉を開ける、廊下に出て購買に向かう
_
廊下に出ると生徒の飛び交う会話と笑い声が聞こえる
長い廊下で放送が流れ始める、放送部の聞き慣れた声が
お昼時と意識させる
しばらく歩くと人が荒波のように購買で賑わっている様子が伺える
集まっている人混みを掻い潜って商品の前まで着く
予想通り焼きそばパンは全部無くなっているので別のパンを選ぼうと考えると
奥の方から部活の部員らしき会話が耳に入る
一連の流れを聞いた後、ぼーっとしていた事に気づく
盗み聞きしたことには自身で触れないようにしつつ、パンに視線を戻す
ラスト一個のコロッケパンに手を伸ばした途端、視界の右端から白い手が自分の手に当たる
ふと手の当たってしまった相手を見ると、制服のネクタイが緑色である。
この学校は学年ごとに色が違い、現に二年の自分は青色のネクタイだ
コロッケパンを持って一年生の子の手に置くと、メロンパンを持って会計に行く
キーンコーンカーンコーン…
帰りのホームルームが終わる音が鳴り、号令を終える
カバンを持って早足で職員室へ鍵を貰いに行く
廊下を通ると2人組の女子とすれ違う
一瞬の違和感に耳がぴくっと動く
立ち止まった足をもう一度動かし、職員室へ行く
職員室に入った後、ちょっと経つと鍵を持ってまた扉から出てくる
まだ誰も鍵を貰ってなかったことが分かって安心しつつ部員を待たせないようテニスコートに走っていく。
_
テニスコートに着くが意外に他の部員は見当たらない。
その事に少し不思議に思うが「そんなこともあるか」と切り替える
そんなことを思いながら倉庫の鍵穴に鍵を挿し、軽く捻る
倉庫の扉を開けようとするが…錆からなのかつっかえて上手く開かない
力を込めてグッとこじ開ける
ガラッ
力を込めるとつっかえていた扉はすんなりと開き、逆に勢いが余って強く音を立てて開いてしまう。
ビックリして顔をあげると、倉庫には
人間の目玉がついた泥のようなものがこちらをギョロリと睨みつけていた。
……生き物が詰め込まれている。
そう思った。
小さい倉庫から壊れそうな音が鳴りながら謎の液体を
滴らせると扉の裏側から手のような何かが
こちらに伸びる
バキッ
……キーンコーンカーンコーン
ゆっくりと目を覚ます。
次々とクラスのみんなが教室から出ていく姿をぼやけた視界で理解する
机に突っ伏していたことに気づくと目の前に人影が現れる
突然吹っかけられた話題に治まらないざわつきを持ちつつも、普段通りでいようとする
…するとそいつの顔は、顔の区別がつかないほど虫食いのような大きな穴がまだらにあいている
身の毛がよだつ感覚におもわず情けない声が出る。
反射的に席から身を投げ出す勢いで席を倒し、
床に尻もちをつく
尻もちをついた途端に辺りが一気に暗くなる、なにが起こったかと自分の席の方を見上げる
自分の席にいたはずのあいつはいなくなっており、ガランと誰もいない教室になる
そこまで長居した記憶もないのに辺りは深夜ぐらいに
暗くなっている
息を整えてこれまであったことを振り返っていると背後のロッカーから微かに音が零れる
渋々ロッカーの前まで来ると取手に指をかける
覚悟を決めると一気にロッカーを開ける
__二夜へつづく。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。