第3話

02.学校生活
20
2026/01/05 11:34 更新
香坂 玲類コウサカ  レル
あ、次キヨくんじゃない?
そう言われて俺はキヨくんの方を見る









猫川 清ネコカワ  キヨ
“ファイアトルネード”!!!!



彼がそう唱えると「ゴゴゴ」とあり得ない音を発する




彼が手を上に上げると地面から炎の竜巻が学校くらいの大きさで現れ、地面や周りのものを全て破壊し尽くす
願 勇人ネガイ  ハヤト
相変わらず凄い威力だね〜
俺はキヨくんに近づいて話しかけにいく
猫川 清ネコカワ  キヨ
ちょっ、ガッチさんまだトルネード解除してないから!
願 勇人ネガイ  ハヤト
あ、ごめんごめん
キヨくんは目を瞑りしばらく経つと竜巻は消える


キヨくんは少し怒りながら俺の方を見ている







これが彼の能力“炎”だ
この能力はうるさくて元気いっぱいな彼に合っていると俺は思っている








今は実技の授業中



S.A.Bランクと合同で行っている






お前らペラペラ喋んな!!!!
すると若干大きな声で先生が現れる
この先生は怖い事で有名




俺達も説教されてしまうのかと少しヒヤヒヤした






香坂 玲類コウサカ  レル
なんてねw
俺も混ぜてよぉ〜
だが、その正体は変装したレトさんだった
マフラー越しでもわかる悪い笑み
驚きと怒りをほんのりキヨくんの方から感じた




それくらいレトさんの能力は凄い
レトさんの能力“道化師”
彼は何にだって化けることができる
そして、化けた人の能力を使える
その代わり色々デメリットも多いがとても便利ではある





わわっ⁈
田倉
願さん危ないっ!
_ふと辺りが少し騒がしいと感じる
それはきっと俺の方に来た“攻撃技”のせいだろう






俺はその事をすぐに察して能力を使用する
願 勇人ネガイ  ハヤト
“反射”
“攻撃技”は水だったようで俺の能力によって反射して何処か遠くへ消えていく
猫川 清ネコカワ  キヨ
やっぱガッチさんすげぇー!!
ご、ごごごめんなさい!!
願 勇人ネガイ  ハヤト
大丈夫だよ、心配しないで
香坂 玲類コウサカ  レル
さっすが〜
みんなに褒められてちょっと良い気分になる






昔はこんな事なかった
願 勇人ネガイ  ハヤト
(これも、うっしーのお陰かな)









けど、この場にうっしーは居なかった
なんだか寂しく、悲しく感じた









猫川 清ネコカワ  キヨ
やっぱガッチさんも寂しいよな
香坂 玲類コウサカ  レル
やっぱおかしいんよ
うっしーが同じクラスじゃない事が
_2人も同じ考えだったようだ
先生にバレないようにコソコソとする






田倉
今、牛沢くんの話をしていましたか?
しかし、田倉くんにはバレたようだ
でも俺らは知っている


意外と田倉くんはこういうノリに良いってことを











田倉くんは、うっしーと仲良しだってことを









香坂 玲類コウサカ  レル
そう思わん?
田倉さんうっしーと仲良かったよね
レトさんが田倉くんに聞く





だが、返答は予想外のものだった












田倉
…噂でしかありませんが、牛沢くんは“いじめをしていた”という話を聞いた事があります
田倉
多くの人が言っていたのでもしかしたらその事が校長先生にバレてランクを下げられたと思いますよ





_俺らはその言葉に、衝撃を受けた















香坂 玲類コウサカ  レル
…そんなわけない
猫川 清ネコカワ  キヨ
うっしーがそんな事するはずねぇよ、
「ただの噂」だと思っていよう












だが、その後もこの噂が心の中に残り続けた









牛沢 龍ウシザワ  タツ
はぁ、
教室の中
1人で椅子に座りノートを開いたまま机に突っ伏す








授業が始まって20分
一向に先生が来る様子がない




やはり「最低ランク」だからなのだろうか

この教室に来る時も鋭い目で見られた
この学園の者達は賢いため、いじめなどそんな事はしないと思う
だが先生達がこうでは、いつ俺やこの先入ってくる後輩に火の粉が降り注ぐかわからない






牛沢 龍ウシザワ  タツ
…すげぇ音、キヨかな
轟音が耳元に辿り着き、頭の中を揺らす
ふと窓の外を見るとグラウンドでキヨが“ファイアトルネード”を放っていた
牛沢 龍ウシザワ  タツ
(いつもなら俺が“反転”させて水にするのにな、)
そんないつもの事を考えるが実現する事はもう無いかもしれない
3人が和気藹々とお喋りをする
そんな光景が羨ましくて、混ざりたくて仕方がない











牛沢 龍ウシザワ  タツ
…頑張って勉強してSランクまで行くか
俺がEランクなのはやはり学力とかで問題があったからだと思う






俺は中断していた勉強を再開する
少し広めの教室で、シャーペンと紙が擦れる事が鳴っている









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