あの時、君に告白した
答えは…
その日から、たまに変な事を言われるようになった
どうしてNakamuの事を無視するのかな…
これからもずっと一緒、そう約束した。
…そして家にNakamuを連れて来る事にした
どんな顔をしているのかな?
そう思ってお母さんの顔を覗いて見た
思わずそう言ってしまった
顔は引きつり、少しカタカタと震えている
「な、何でもないわ…さぁ、座って…」
……Nakamuのどこがおかしいの?
「はい、お茶よ…」
そう言われ、お茶を出された。
そうお母さんに言ってみたが、何も答えなかった…
「ちょっと……ね…」
行先も分からぬまま車に乗せられる
「さ、着いたわよ」
目の前には精神病院
「あ、私たちの番ね」
なんでここに来なくちゃいけないの…?
「えー…はい、そうなんです…」
怖くて、お母さんと医者の会話なんて全く耳に入ってこなかった
「…では薬を処方しますので…」
「何を言っているの…?」
「Nakamuなんて人、あそこにいなかったわよ…?」
「声も聞こえなかったし…」
「ただのイタズラかと思ってたけど…」
飲みたくない
副作用も怖いし、Nakamuと会えなくなるし…
飲まなきゃ変な奴扱いされる…
…いや、いいのかな?
覚悟を決め、薬を流し込む
もう君はいなかった。
END『幻覚』












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!