いるま
そして、あの日から今日まで犠牲になった24人のクラスメイトを見てきた俺たちはついに最後のゲームが始まろうとしていた
皮肉だな
まさか、俺とLANが残るなんて
昨日のゲームから一日、LANのことを思い出していた
美術室での会話
絵にのせた感情
涙
そして、あの日の告白の瞬間……
けど、俺たちは壁に持たれて黙ってた
そして…やってきた運命の時間
スタスタスタッ
ガタッ ガシャン!
これから、二人で殺し合い…
そんな感じか
……なるほどな、
また前と同じなのか…
死ぬ確率が高いゲームなんだな
LAN…お前は元気に笑えてるのか?
言いたいこと……それは、あの日のことか?
あの告白の続きを、あの時何を思っていたのかを
あの時、LANも少しだけ後悔してくれてたら良い
そして、また、普通に話せたら
そうか、
そうだったんだな…
あの子は、よく美術室に来てた
絵を描くわけでも無い、話に来るイメージだった
絵に集中してた時もあの子が来て、LANの友人だから無下にすることは出来なかった
でも、俺のことをそんな風に思ってるとは思わなかった
…そうだ
LANはこんなやつだった
誰とも関わろうとしない
それでいて…あいつの心はきっと…
…うん、だったら良い
俺もそうする
どうして、最後に俺たちが残ってしまったんだ
正直、LANじゃなかったらよかった
冷たい音が終わりを告げた
もう…これで終わりか…
最後のゲームはあっけない
でも、これはくみあわせがわるかったな組み合わせが悪かったな
さて、最後の言葉はどうする?
恨みか、妬みか、それとも感謝か…
やっぱり、お前もそうだった
やっぱりそうだ
俺たちな同じ
そう、全く同じことを考えていた
俺が押したのは自分のボタン
そしてそれをかぶらなかったと言う事は…
安心した、
このまま死ななくてよかった
本当のことを言えないまま、死ぬことにならなくて。
そうだったのか。
冷たく見えていたその態度の裏に、そんな想いが隠れていたなんて。
俺の知らないところで、お前はずっと苦しんでいたんだな。
LANはやっぱりLANだった
冷たく装って、誰とも深く関わらないようにしていたけれど…本当はさみしがり。
胸がいっぱいで、呼吸がうまくできなかった。
だけど、それでも俺の中に浮かんだのは、ただ純粋な喜びだった
LANがそんなふうに俺のことを想っていてくれたことが、ただ、うれしかった。
そっか......そうだったのか。
離れていても、俺たちはずっと、おたがいのことを想い続けていた。
すれ違っていた時間は、もう取り戻せないけれど。
それでも、最後にちゃんと通じ合えてよかった。
もうなにも怖くなかった。
もうなにも、思い残すことはなかった。
これでよかったのかもしれない
ビーーーーーッ!
もう、後悔はない
全部聞けた。すれ違いが解けた。それだけでじゅうぶんだ。
俺こそ、ありがとう
俺も…受け入れよう
早く…
ガチャ
なにが起きたんだ?
………どういうことだ?
たしかに、さっきあの機械はこう言っていたはずだ。
他の……生き残り?












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。