第26話

最後のゲーム
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2026/05/02 21:46 更新
 いるま
そして、あの日から今日まで犠牲になった24人のクラスメイトを見てきた俺たちはついに最後のゲームが始まろうとしていた
機械
ゲームヲ開始シマス
皮肉だな
まさか、俺とLANが残るなんて
昨日のゲームから一日、LANのことを思い出していた
美術室での会話
絵にのせた感情

そして、あの日の告白の瞬間……
けど、俺たちは壁に持たれて黙ってた
そして…やってきた運命の時間
機械
指定場所ニ移動シテ下サイ
      スタスタスタッ
機械
【A】いるま
【B】LAN
     ガタッ     ガシャン!
これから、二人で殺し合い…
そんな感じか
黒スーツの男
ルール説明。ルールは昨日と同じ投票制
自分の名前が書かれたボタンが相手の名前が書かれたボタンのどちらかを押すこと。
2票集まれば選択された人間が死ぬ
1票なら、どちらも死ぬ
……なるほどな、
また前と同じなのか…
死ぬ確率が高いゲームなんだな
機械
選択者ハ今カラ一時間以内ニボタンヲ押シテシテ下サイ
らん
………
いるま
………
らん
久しぶりだね
いるま
あぁ、
LAN…お前は元気に笑えてるのか?
らん
俺ね、言いたいことがあるんだ
言いたいこと……それは、あの日のことか?
あの告白の続きを、あの時何を思っていたのかを
あの時、LANも少しだけ後悔してくれてたら良い
そして、また、普通に話せたら
らん
…俺、お前のこと恨んでるから
いるま
……は、
らん
真理がお前のこと好きだったの。だからお前に告白されてすごく迷惑だった。俺は真剣に真理のことを大事にしたいって思ったのにお前からの告白によって
らん
俺たちの仲は悪くなった。あのコンクールの時お前がした、告白。同じ学校の人に見られて真理に伝わったんだ。だから、俺はお前のことを恨んでる
そうか、
そうだったんだな…
あの子は、よく美術室に来てた
絵を描くわけでも無い、話に来るイメージだった
絵に集中してた時もあの子が来て、LANの友人だから無下にすることは出来なかった
でも、俺のことをそんな風に思ってるとは思わなかった
いるま
だから、お前はコンテスト以来から俺から距離を置いたのか?
らん
……勘違いすんなよ、別にこれが理由なわけじゃ無い。そもそもコンタクトが終わったんだから、お前と一緒にいる意味がないだろ
らん
賞もとれたし、もう十分だっただろ?
…そうだ
LANはこんなやつだった
誰とも関わろうとしない
それでいて…あいつの心はきっと…
…うん、だったら良い
俺もそうする
いるま
そうだな、俺も告白した後なんでこんな奴に告白したんだろうって思った。どうやら俺はあの時血迷ってたらしい
らん
キッ!へぇ、才能も無いくせによく言う。賞を取れたのは俺のおかげだろ
いるま
はっ、お前こそ。暗い色しか使えない奴が賞を取れるわけないだろ
どうして、最後に俺たちが残ってしまったんだ
正直、LANじゃなかったらよかった
らん
お前ってムカつく、本当にムカつくそんなことに一時間も必要ないわドンッ!
いるま
本当、そんな必要ないなポチッ
冷たい音が終わりを告げた
もう…これで終わりか…
最後のゲームはあっけない
でも、これはくみあわせがわるかったな組み合わせが悪かったな
機械
全員乃ボタンガ選択サレマシタ
さて、最後の言葉はどうする?
恨みか、妬みか、それとも感謝か…
機械
投票結果ヲ発表シマス
機械
【いるま:1票】
【LAN:1票】
やっぱり、お前もそうだった
機械
1票ズツ乃為、全員ヲ殺死マス
らん
どうして!!お前、投票したわけ!なんでそんなことするんだよ!俺がなんのために…ひどい言葉を言ったと思ってんの!
いるま
ふっ、
やっぱりそうだ
俺たちな同じ
そう、全く同じことを考えていた
俺が押したのは自分のボタン
そしてそれをかぶらなかったと言う事は…
いるま
お前こと、何自分に投票してんだよ
らん
ひどい事言って……俺がお前を選択したふりすればお前は俺を選んで生き残れると思ってた。二人で死ぬくらいならお前には生きて欲しかったのに!
いるま
俺だって同じだよ、お前には生きて欲しかった
だから、さっきひどいことを言ったんだ
でも、…二人で同じことを考えるとは思わなかったな俺たちはバカだな
安心した、
このまま死ななくてよかった
本当のことを言えないまま、死ぬことにならなくて。
らん
いるま…… ごめん。俺、お前に支えられた。両親が死んで、もう楽しいことはなにもないって思ってたのに、お前と関わって絵を描くことが本当に楽しくなった。お前の絵・・・大好きだった。コンテストで優勝したのも、明るい絵を描けるようになったのも、全部お前のおかげ……いるまのこと、本当は好きだった……っ
そうだったのか。
冷たく見えていたその態度の裏に、そんな想いが隠れていたなんて。
俺の知らないところで、お前はずっと苦しんでいたんだな。
LANはやっぱりLANだった
冷たく装って、誰とも深く関わらないようにしていたけれど…本当はさみしがり。
いるま
おい………死ぬ前にそんなこと言うなよ………
胸がいっぱいで、呼吸がうまくできなかった。
だけど、それでも俺の中に浮かんだのは、ただ純粋な喜びだった
LANがそんなふうに俺のことを想っていてくれたことが、ただ、うれしかった。
らん
告白されたときも、本当はうれしかった。だけど、真理のこと考えたらやっぱりダメだと思って……お前から離れた
そっか......そうだったのか。
らん
ゲーム中だって、お前が死なないか気が気じゃなかった……
いるま
そんなの俺も同じだよ。お前のこと、心配だった
離れていても、俺たちはずっと、おたがいのことを想い続けていた。
すれ違っていた時間は、もう取り戻せないけれど。
それでも、最後にちゃんと通じ合えてよかった。
いるま
「なぁ、LAN………ふたりでさ………死のうか
らん
ポロポロ……コクッ
もうなにも怖くなかった。
もうなにも、思い残すことはなかった。
これでよかったのかもしれない
        ビーーーーーッ!
もう、後悔はない
全部聞けた。すれ違いが解けた。それだけでじゅうぶんだ。
らん
ありがとう…いるま
俺こそ、ありがとう
俺も…受け入れよう
早く…
機械
ゲーム終了
    ガチャ
いるま
!!!
らん
ぇ、
なにが起きたんだ?
黒スーツの男
お疲れ様ゲームはこれで終了だ。君たちはここから解放される

………どういうことだ?
たしかに、さっきあの機械はこう言っていたはずだ。
機械
全員ヲ殺死マス
黒スーツの男
このゲームには、いくつか細工がしてある。詳しい説明はあとだ。君たちは見事に生き残った。さあ、みんなが君たちを待っている
他の……生き残り?

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