その日から、俺たちは以前よりもずっと打ち解けた
LANの幼馴染がいたことを聞いたり
ペットを飼っているとか、そんな話も色々した
もちろん絵のことも
そして、ある日LANは幼馴染を連れ美術室に来た
柔らかそうな雰囲気をまとったその子は、俺たちと同い年で隣のクラス
昼休みにLANが教室にいない理由も、この子と過ごしていたからだとわかった
大切な幼馴染を紹介してくれたことが、何よりも嬉しかった
俺は頻繁に来る彼女と仲良くしながらもLANのいろんなことを聞いた
笑顔を見せながら言うLANを見て、本当に大切な人なんだと思った
そしてついに_______
絵も完成
この絵を提出すれば、俺とLANの関わりが終わってしまうような気がして_______
胸の奥が少しだけ痛んだ
でも、LANは優しい笑顔で言った
その声は真っ直ぐで暖かくて
絵の具よりもずっと鮮やかで、胸の奥に染み込んだ
それから、コンクールは順調に予選を通過し、
全国で行われる本選まで残ることができた
表彰式には、全出場者が参加できる
俺はこの時LANを誘いながら考えていた
そして、発表当日
名前が呼ばれた瞬間
俺たちは思わず手を取り合い喜んだ
涙をこぼすLANを、今度は見ないふりしない
今までの気持ちを全て伝えるように
まっすぐ目を見つめた
だけど…
驚いたように目を見開いた後、そっと視線を落とした彼の顔
それは、どこか寂しそうな忘れられない表情だった
その日から俺たちはまた、何事もなかったように別々の生活に戻っていった
もう、話さない
もう、笑わない
その生活に…












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。