第25話

もとの、生活に
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2026/05/02 21:02 更新
その日から、俺たちは以前よりもずっと打ち解けた
らん
『実は大事な幼馴染が同じ学校にいるんだけど、絵を見たいっていうんだ』
LANの幼馴染がいたことを聞いたり
らん
『家には猫がいるんだ』
ペットを飼っているとか、そんな話も色々した
いるま
『この色は?』
らん
『俺、こっちの色の方が好みたんだけど』
いるま
『ワガママだな』
らん
『なんだよ!』
もちろん絵のことも
そして、ある日LANは幼馴染を連れ美術室に来た
モブ
『こんにちは、LANからいつも聞いています八代真里です』
柔らかそうな雰囲気をまとったその子は、俺たちと同い年で隣のクラス
昼休みにLANが教室にいない理由も、この子と過ごしていたからだとわかった
大切な幼馴染を紹介してくれたことが、何よりも嬉しかった
俺は頻繁に来る彼女と仲良くしながらもLANのいろんなことを聞いた
らん
『困ってる時、いつも助けてくれるのは真理だけだった。真理は俺にとって一番大切な存在なんだニコッ』
笑顔を見せながら言うLANを見て、本当に大切な人なんだと思った 
そしてついに_______
らん
『完成』
絵も完成
この絵を提出すれば、俺とLANの関わりが終わってしまうような気がして_______
胸の奥が少しだけ痛んだ
でも、LANは優しい笑顔で言った
らん
『俺、初めからお前の絵、とても好きだった。明るくて真っ直ぐな絵。俺の絵まで楽しくしてくれてありがとう』
その声は真っ直ぐで暖かくて
絵の具よりもずっと鮮やかで、胸の奥に染み込んだ
らん
『コンクール楽しみだね』
いるま
『(そうか、LANも楽しみにしてくれてるんだな……)』
それから、コンクールは順調に予選を通過し、
全国で行われる本選まで残ることができた
表彰式には、全出場者が参加できる
いるま
『発表は一緒に聞きに行こう』
俺はこの時LANを誘いながら考えていた
いるま
『(大賞を取れたら告白する…)』
そして、発表当日
モブ
『共同部門大賞に選ばれたのは……桜椿LANさん、四季いるまさんの作品です』
名前が呼ばれた瞬間
俺たちは思わず手を取り合い喜んだ
いるま
『(LANがこんなにも楽しそうに笑っているのを、初めて見た)』
らん
『やった……本当……嬉しいポロポロ』
涙をこぼすLANを、今度は見ないふりしない
いるま
『なぁ、LAN』
いるま
『俺…お前のことが好きなんだけど』
今までの気持ちを全て伝えるように
まっすぐ目を見つめた
だけど…
らん
『………御免なさい』
驚いたように目を見開いた後、そっと視線を落とした彼の顔
それは、どこか寂しそうな忘れられない表情だった
いるま
『水を差すようなことを言って…悪かった』
その日から俺たちはまた、何事もなかったように別々の生活に戻っていった
もう、話さない
もう、笑わない
その生活に…

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