デビュー曲のMVが50万回再生を突破した
先月はトレンド入りも果たして
音楽番組にも呼んでもらって
ファンの目の前で歌うことができて
本当に幸せな毎日だと思う
今日スンミンとは別スケジュールで私だけオフだったから事務所でインスタライブを行うことにした
デビュー前から時折行っていたインスタライブにもかなりの人が集まってくれるようになった
みんなのコメントを読んで
youtubeについてのコメントを見つけて反応する
あまり自分たちで見ることはないけど数分前にビハインドの動画がアップされていて
視聴者のみんなと見ようと動画を開いた
視聴を終えてyoutubeのコメント欄をバーっと流す
その中で一つだけ見覚えのあるアイコンがパッと目に入ってきた
急いで上にスクロールして戻る
猫の
アイコン
先輩がずっとカトクのアイコンに使っていたものだ
すごく懐かしくて
頬に流れた冷たい感覚にハッとする
スタッフさん達にティッシュを渡されて目頭を抑えて上を向く
スタッフさんたちが笑ってくれて
その後も他のコメントを読んで
みんなの優しさに触れて
また少しだけ泣いてしまった
sm side
公式ファンサイトのコミュニティで
あなたって感動するとすぐ泣いちゃうんだね
ファン思いで嬉しい
似たようなコメントが大量に流れて来て
なんのことかと思ったけど
ヌナの配信の切り抜きが拡散されていて
youtubeのコメントを読んでいて泣いて
そのあとまた配信のコメントを読んで泣いている動画を見た
youtubeのコメントを読んでいる部分のヌナは慌てたように何かのコメントに反応していた
流れた涙とその顔は少し懐かしくて
1年前、教室で見たあの時と同じ顔だなと思い返す
また僕の胸を締め付ける
よく知っていたはずの感情を
時間が経った今でも変わらず思い出させてくれる
わかりやすいところも変わらないね
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音楽番組のために今日も夜中からテレビ局へ向かう
もちろん僕らの他にもたくさんのアーティストが出演するけれど
まだまだ駆け出しの僕らの入り時間は早い
ヌナと僕は会社に用意してもらった隣同士の部屋に住んでいて
基本的に仕事は2人での仕事ばかりだから
ほとんどずっと一緒に生活している
幼馴染ってだけだった頃よりもヌナの些細な変化もわかるようになって
今日は眠いだけじゃなくて、体調が優れないんだなと玄関のドアを開けた瞬間に感じていた
狭い車内で横になるために
僕の太ももにクッションを敷いてその上に頭を乗せて
背中から腰の辺りをまた別のカイロで手を温めてからさする
寝て、と頭を撫でると安心したように目を閉じる
面倒見がいいのも
体調の変化に気づくのも
そんなの1人限定だけど
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マネージャーからヌナが答えろと目線を送られて
話し出すヌナを、横から見つめる
ヌナは
少しだけ目尻を下げて息を吐き出した
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雑誌のインタビューを答えた後
本格的に体調が悪くなったように見えて
マネージャーと相談して今日はステージ収録のみ、
本番には僕だけ残る形にさせてもらった
しょっちゅう、というか
ほとんど毎日僕の部屋に出入りしてるし
ヌナが寝落ちするから
リビングのソファーはソファーベッドに変えた
マネージャーに連れられてヨタヨタと帰っていくヌナ
帰ったらココア用意してあげよう
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。